江戸・日本橋 初午めぐりとは
江戸・日本橋 初午めぐりとは、初午(はつうま)にちなんで、日本橋エリアで稲荷神(いなりのかみ)を祭る神社6社をめぐる催しです。福徳神社・椙森神社・笠間稲荷神社・日本橋日枝神社・松島神社・末廣神社の6社が合同で実施し、期間中はスマホで楽しめるデジタルスタンプラリーが行われます。2025年で3回目を数えた、比較的新しい春の催しです。
「初午」とは、旧暦2月の最初の午(うま)の日のこと。お稲荷さまの縁日で、五穀豊穣や商売繁盛、家内安全を祈る日とされています。暦の上の日付なので毎年動きます。この催しはその初午に合わせて、日本橋に点在するお稲荷さまを気軽に回れるよう企画されたものです。
いつ、誰が始めたのか
企画を推し進めたのは福徳神社の宮司で、運営は「江戸日本橋初午めぐり実行委員会」が担っています。江戸の昔、初午は江戸っ子にとっても一大イベントでした。お詣りはもちろん、笛や太鼓のお囃子、お神楽でにぎわう華やかな祭りだったといわれています。その記憶を今の街歩きによみがえらせよう、という発想から生まれた催しです。
開催期間は暦の午の日に合わせて毎年ずれます。新暦2月下旬の午の日から、旧暦の初午にあたる3月にかけてが目安です。正確な今年の期間は、公式サイトで確認しておくとよいでしょう。
日本橋七福神めぐりとの違い
日本橋には正月の日本橋七福神めぐりという有名な催しもあり、初午めぐりと取り違えられがちです。両者は別物と考えてください。七福神めぐりは新年に七福神を祭る神社をめぐる催しで、初午めぐりは春に稲荷の神社6社をめぐる催しです。時期も趣旨も異なります。
松島神社や末廣神社のように両方へ登場する神社もありますが、「お正月なら七福神、春の初午ならお稲荷さん」と季節で覚え分けると混乱しません。もうひとつ、暦の言葉である「初午」そのものと、この催しも別物です。初午は全国共通のお稲荷さまの縁日を指し、初午めぐりはそれにちなんだ日本橋ならではの企画にあたります。
参加するときの楽しみ方
めぐり方はシンプルです。専用サイトから登録し、各神社に掲示されたQRコードをスマホで読み取って、6社ぶんのデジタルスタンプを集めると特典画像が手に入ります。参加は無料なので、御朱印集めのように気軽に始められるでしょう。期間中は記念の共通授与品(ステッカーや「初午めぐり地図」など)が用意される年もあるようです。内容や初穂料は年によって変わるため、出かける前に公式サイトで確かめておくと安心でしょう。
6社はいずれも日本橋・人形町エリアにあり、徒歩で十分回れる距離感。普段は通り過ぎてしまう小さなお稲荷さまを、目的をもって訪ね歩けるのがこの催しのいいところです。春先の街を、御朱印やスタンプを手がかりにのんびり歩いてみてはいかがでしょう。
Topicそもそも「初午」はなぜお稲荷さまの日なの?
初午の起源は、和銅4年(711年)2月の初午の日に、稲荷大神が京都の伏見稲荷大社の稲荷山へ初めて鎮座したという言い伝えにちなむとされています(京都市公式)。ここから初午はお稲荷さまの縁日として全国に広まりました。お稲荷さまの使いが狐で、その好物が油揚げと考えられたことから、油揚げやいなり寿司を供える習わしも生まれたとされています。日本橋の初午めぐりも、千年以上続く稲荷信仰の長い流れの上にある、街なかの小さな春祭りなのです。
江戸・日本橋 初午めぐりに関するよくある質問
- 初午は2月なのに、初午めぐりが3月にも開催されるのはなぜですか?
- この催しが旧暦の初午を基準にしているためです。新暦の初午は2月ですが、旧暦の初午は3月ごろにあたり、その期間に合わせて開催日が組まれます。年によって日付が動くのはこのためです。
- スマホがないと初午めぐりには参加できませんか?
- スタンプ集めはデジタル方式のため基本的にスマホを使います。一方で6社を参拝して回ること自体は誰でもでき、年によっては紙のめぐり地図など共通授与品も用意されます。
- 初午めぐりで御朱印はいただけますか?
- 御朱印の対応は各神社の方針によります。デジタルスタンプラリーとは別に、神社ごとに御朱印を授与している場合があるため、参拝先の各社で確認するのが確実です。
