ECO EDO 日本橋(エコエドにほんばし)とは
ECO EDO 日本橋とは、エアコンのなかった江戸時代の人々が編み出した「涼のとり方」を、現代の街なかで五感で楽しむ、日本橋エリアの夏の催しです。主催は名橋「日本橋」保存会や一般社団法人日本橋室町エリアマネジメントで、三井不動産が関わっています。2008年に始まり、毎年夏に開催されてきた恒例イベントで、日本橋・八重洲・京橋エリアの街全体が会場になります。
名前の「ECO」と「EDO」に込められた意味
イベント名は、環境にやさしいという意味の「ECO(エコ)」と、江戸時代の「EDO(エド)」を重ねた言葉。冷房に頼らずに夏をしのいだ江戸の暮らしには、いまでいうエコな工夫がたくさん詰まっていました。その江戸の知恵を現代流にアレンジして街なかで体験してもらう、というのが催しの土台にある考え方です。
始まりは2008年。「人と人、人と自然のつながりを大切にしていた江戸の人々の共生の精神を伝える」というテーマを掲げてスタートし、夏の恒例行事として長く続いてきました。サブタイトルは年ごとに変わり、近年は「五感で楽しむ、江戸の涼」が掲げられています。
五感で涼む、街なかの楽しみ方
「五感で楽しむ」という言葉のとおり、会期中は涼を感じる仕掛けが街じゅうに用意されます。聞いて涼む風鈴、着て涼む浴衣、そして食べて涼むかき氷。江戸の人々が暑さと付き合ってきた知恵を、見て・聞いて・着て・味わって追体験できる構成です。
会期はおおむね7月から8月にかけての夏のあいだ。トンネル状に飾られた風鈴が並ぶ「森の風鈴小径」や、日本橋の老舗などが集まる「日本橋かき氷フェスティバル」、涼しげな限定スイーツや納涼グッズがエリアの飲食店に登場する企画などが、年ごとに内容を変えながら展開されてきました。会期や催しの中身は毎年変わるので、その年の正確な日程と内容は公式サイトで確かめておくと安心です。
金魚やアートアクアリウムとの関係
「ECO EDO 日本橋といえば金魚」というイメージを持つ方も多いかもしれません。たしかにかつては、金魚を眺めて涼をとる江戸の文化にちなんだ「アートアクアリウム」が中核でした。日本橋三井ホールで開かれ、巨大な金魚鉢のアート作品が話題を集めた時期もあります。
ただ、ここは取り違えやすいところ。アートアクアリウムは現在、ECO EDO 日本橋とは切り離され、銀座の常設施設になっています。2020年に日本橋で常設展となったあと移転し、2022年5月に銀座三越内で「アートアクアリウム美術館GINZA」として開業しました。いまの主役は金魚ではなく、風鈴・打ち水・浴衣・かき氷といった街なかの体験へと移っているのです。
Topic打ち水で涼しくなるのは、なぜ?
会期中の名物のひとつが「晴れたら打ち水!日本橋」。打ち水は、地面にまいた水が蒸発するときに周りの熱を奪う(気化熱)ため、路面とまわりの空気がやわらかく冷える、という江戸からの暮らしの知恵です。公式も「水をまいて暑さを和らげる、江戸から続く暮らしの知恵」と位置づけ、誰でも無料で参加できる体験にしています。エアコンに頼らず夏をしのいだ江戸の工夫が、そのままイベント名の「ECO」につながっているわけですね。
ECO EDO 日本橋に関するよくある質問
- ECO EDO 日本橋と、春のSAKURA FES NIHONBASHIは何が違いますか?
- どちらも三井不動産が関わる日本橋の季節イベントですが、時期と趣旨が異なります。ECO EDO 日本橋は夏の涼をテーマにした催し、SAKURA FES NIHONBASHIは春の桜のイベントです。同じ街の別々の季節企画として区別すると分かりやすいでしょう。
- 参加するのにお金はかかりますか?
- 街なかの装飾や風鈴スポットの観賞、打ち水体験などは無料で楽しめるものが中心です。ただし、かき氷や限定メニューなど飲食には店舗ごとの料金がかかります。一部に有料プログラムが含まれる年もあるため、目当ての企画は事前に確認しておくと安心です。
- ここでいう日本橋は、大阪の日本橋とは別ですか?
- 別です。舞台は東京都中央区の日本橋(にほんばし)エリアで、大阪市の日本橋(にっぽんばし)とは関係ありません。江戸の街として栄えた東京・日本橋ならではの夏の催しです。
- 浴衣で出かけても楽しめますか?
- 浴衣はこの催しを象徴する装いのひとつで、レンタルや購入ができる拠点が用意される年もあります。風鈴の音や打ち水と合わせて、江戸の夏の雰囲気を味わう街歩きを楽しめます。
