大江戸問屋祭りとは
大江戸問屋祭りとは、東京都中央区の日本橋横山町・馬喰町の問屋街で開かれる、1日限りの大きな問屋セールです。普段は卸売(おろしうり)専門でお店や業者にしか売らない問屋が、この日だけは一般のお客にも市価より安い特別価格で販売します。会場は日本最大級の問屋街といわれる「新道通り(しんみちどおり)」。婦人服やタオル、カバン、アクセサリーなどが並び、早い者勝ちで掘り出し物を探す7時間です。
問屋が一般客に開放する1日
横山町・馬喰町は、衣料品やファッション雑貨を扱う問屋がぎっしり集まる街です。問屋は本来、小売店やメーカーなど「商売をする相手」に卸す仕事なので、普段は一般の買い物客が気軽に入れる場所ではありません。大江戸問屋祭りは、その問屋街が年に2回だけ一般の人へ門を開く催しとして親しまれています。
開催は7月と12月の第1日曜日で、時間は9時から16時まで。例年60軒前後の問屋が参加します。入場は無料で、買った商品は遠方の人向けに配送を頼むこともできます。市価より安く買えるのは、もともと問屋が安く仕入れて卸す現金問屋街だからです。
似た問屋セールとの違い
東京には問屋街がいくつもあり、似たような「問屋まつり」「ファミリーセール」も各地で開かれます。大江戸問屋祭りは日本橋横山町・馬喰町の新道通りで開く、衣料・ファッション中心の催しという点が特徴です。会場の「日本橋」は東京都中央区のことで、大阪の日本橋(にっぽんばし)とは関係ありません。スタンプラリーもあり、参加店で買い物をするとスタンプがたまり、一定数で抽選に挑戦できます。
Topic会場の馬喰町は、昔は「馬の町」だった?
ファッション問屋が並ぶ今からは想像しにくいのですが、会場の一角である馬喰町は、江戸時代の初めには馬市が開かれる「馬の町」でした。馬の売買を仲立ちする「博労(ばくろう)」が住んだことから、もとは「博労町」と呼ばれていたとされています。江戸で馬の売買が認められた数少ない場所だったと伝わります。その後、訴訟で江戸へ来た人が泊まる旅館街になり、さらに問屋街へと姿を変えていきました。今は服やバッグが並ぶ通りが、かつては馬が行き交う場所だったと知ると、街歩きの景色が少し変わって見えてきます。
大江戸問屋祭りに関するよくある質問
- 業者でなく一般の人が行っても大丈夫ですか。
- 問題ありません。普段は業者向けの問屋街ですが、祭りの日は一般客の来場を前提にした催しで、入場も無料です。家族連れや観光客も買い物を楽しんでいます。
- 「馬喰町」はどういう意味の地名ですか。
- 江戸時代に馬市が開かれ、馬の売買を仲立ちする博労(ばくろう)が住んだことに由来するとされています。もとは博労町と呼ばれ、のちに旅館街、さらに問屋街へと姿を変えました。
- 支払いは現金だけですか。商品は持ち帰るのですか。
- もともと現金決済が中心の問屋街なので現金が確実です。買った商品はその場で持ち帰れますが、量が多い場合や遠方の人は配送を頼むこともできます。
