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日枝神社下町連合渡御とは

日枝神社下町連合渡御とは、日枝神社の祭礼「山王祭」の本祭の年に、日本橋・京橋・茅場町など中央区の氏子各町会の神輿が集まり、中央通りを連合で練り歩く行事です。2026年は山車と神輿あわせて16基、担ぎ手およそ1万人が中央通りを埋め、中央区観光協会は同じ山王祭の神幸祭(6月12日)と並ぶ行事として、6月14日の下町連合渡御を案内していました。

なぜ日本橋茅場町が出発点なのか

渡御の起点となるのは、日本橋茅場町に鎮座する日本橋日枝神社(日枝神社日本橋摂社)です。永田町にある山王日枝神社の摂社で、山王祭のときに神様が立ち寄る「御旅所(おたびしょ)」にあたります。下町連合渡御の当日は、この摂社での宮出しから始まり、神輿は茅場町から京橋へ向かって、昼に各町会の神輿と合流します。

もともとは京橋と日本橋の町会が神輿を合同で渡御したのがきっかけとされ、やがて下町全体を巻き込む行事へ広がりました。今では京橋・日本橋・八重洲・兜町・茅場町・八丁堀など、広いエリアの町会が顔をそろえます。

2026年の一日の流れ:宮出しから髙島屋まで

2026年の下町連合渡御は6月14日(日)に行われました。中央区観光協会が示した当日の予定は、朝9時〜9時20分に日本橋日枝神社で下町連合渡御宮出し、12時に京橋で神輿集合というもの。茅場町を出た神輿は京橋へ向かい、各町会の神輿と合流しました。

12時10分からは江戸消防記念会による下町連合渡御の木遣りなどのセレモニー。12時30分の下町連合渡御一斉出発で、16基の列が東京スクエアガーデン前から、全面通行止めの中央通りを日本橋へ北上しました。

日本橋への到着予定は13時30分です。特派員ブログの2026年の記録によれば、橋の上では向こう側の室町・本町の町会が神田明神の氏子として高張提灯の出迎えで境をつくり、神輿はそこで折り返しました。続く道路元標での差し上げでは、橋の中央の日本国道路元標の上で、神輿が一基ずつ高く掲げられました。担ぎ手の意気がいちばん高まる見せ場。最後はいくつかの神輿が中央通りを戻り、14時の予定で髙島屋への表敬訪問に向かいました。

神幸祭との違い、神田祭との関係

山王祭の本祭には、大きく2つの見どころがあります。ひとつは神幸祭(しんこうさい)。鳳凰を飾った御鳳輦(ごほうれん)を中心に、王朝装束の行列が皇居周辺などを巡る「静」「雅」の行事です。もうひとつが下町連合渡御で、担ぎ手が神輿を揺らしながら進む「動」「勇壮」の行事。同じ山王祭でも性格がまるで違うので、混同しないようにしたいところです。

山王祭そのものは、江戸時代に将軍が上覧した「天下祭(てんかまつり)」として知られ、江戸三大祭のひとつに数えられます。神田明神の神田祭(5月)とは、天和元年(1681年)以降、偶数年と奇数年で交互に本祭を行う関係とされています。山王祭の本祭は2年に一度、偶数年の6月。下町連合渡御もこの本祭の年にだけ見られる行事です。

本祭の年の見どころと、訪れ方

2026年は12時〜15時に中央通りの京橋〜日本橋間が全面通行止めになり、神輿の列を沿道から間近に見物できました。開催日や時刻、規制時間は本祭の年ごとに決まるので、次の本祭(西暦の偶数年)はその年の中央区観光協会の案内で確かめるのが確実でしょう。

なお「6年ぶりに復活」と紹介されるのは2024年の渡御のこと。2020年はコロナ禍で中止、2022年は感染症への配慮から山車2台での巡行に縮められ、町会の神輿の一つは山車に載せて運ばれました。担ぎ手が神輿を担いで中央通りを練り歩く形が戻ったのは、2018年以来6年ぶりの2024年です。

日本橋トピック♪渡御の出発点が「御旅所」なのはなぜ?

起点となる日本橋日枝神社は、ただの神社ではなく山王祭の「御旅所」、つまり祭りのあいだ神様が本社から渡ってきて立ち寄る場所です。その始まりは天正18年(1590年)、徳川家康が江戸城に入って日枝大神を崇敬し、御旅所まで神輿を船で迎えたことにさかのぼるとされています。下町連合渡御がこの摂社から出発するのは、400年以上前の「神様が下町へ渡ってくる」という由緒を、今も神輿のかたちで受け継いでいるからなのです。

日枝神社下町連合渡御に関するよくある質問

下町連合渡御はいつから始まったのですか。
中央区観光協会特派員ブログの2026年の記録によると、担ぎ手が減っていくことに危機感を持った日本橋の青年部が京橋へ声を掛け、2002年に2地区の連合渡御として始まりました。2006年に茅場町、2008年に八丁堀が加わり、今は4地区の町会が神輿を出しています。
山王祭と神田祭はどちらも天下祭と聞きますが、別の祭りですか。
別の祭りです。山王祭は日枝神社で偶数年の6月、神田祭は神田明神で奇数年の5月に本祭を行い、江戸時代から交互に開かれてきたとされています。下町連合渡御は山王祭の側の行事です。
誰でも神輿を担げますか。
神輿は各町会が出すもので、基本は地元の担ぎ手によって担がれます。見物は沿道から自由にでき、通行止めとなる中央通りで間近に渡御を楽しめます。
起点の日本橋日枝神社はどこにありますか。
東京都中央区日本橋茅場町に鎮座します。地下鉄茅場町駅のそばで、永田町の山王日枝神社の摂社にあたります。渡御の日はここから神輿が宮出しされます。

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