たこの桜煮とは
たこの桜煮とは、日本橋弁松総本店が一部の折詰弁当と惣菜単品で出す、たこを桜色になるまでじっくり煮て、吉野葛のあんをからめた料理です。店は「タコなのに柔らかくてかみ切れる」仕上がりを特徴に挙げています。弁松の弁当すべてに入るわけではなく、入っている折詰は限られます。
桜煮が入る折詰、入らない折詰
弁松のお弁当一覧で内容欄に「たこの桜煮」があるのは、本七丸、箱弁折詰、旬菜箱弁、並八丸、並九丸、九寸杉、尺一杉と、尾頭付の並九丸・九寸杉・尺一杉です。一方、白詰・赤詰、並かし七、本七、弁松の並六、尾頭付の並八丸には入っていません。名前の似た「本七」と「本七丸」でも、桜煮が入るのは本七丸だけです。料理の入るどの折詰にも入る野菜の甘煮やしょうがの辛煮とは、ここが違います。店は料理の内容が季節により変わる場合があるとしているので、桜煮を目当てにするなら、買う前に品書きを確かめておきたいところです。
単品は「二人前」、歌にも詠まれた一品
桜煮は惣菜単品の欄にもあり、ほかの惣菜が重さや切れ数で載るのに対し、こちらは「二人前」。単品売りは本店と一部の店舗に限られます。弁松の「歴史と味」は、この料理を詠み込んだ歌として「雪と見る笹折詰の弁当は月の玉子や花のさくら煮」を掲げ、手間をかけているので本当に食べたい人に味わってほしい品だとも書いています。歌の「月の玉子」については、店が玉子焼を「月のように黄色く仕上げ」ると説明しているのも見逃せません。
日本橋トピック♪桜煮の古い呼び名は「桜煎」
たこを煮た「桜煮」の古い呼び名は、桜煎(さくらいり)。世界大百科事典によると、江戸時代のはじめごろの料理書『料理物語』にはタコ料理として桜煎の名があり、足を薄切りにしてたまりで煮るもので、のちに桜煮と呼ばれるようになりました。精選版 日本国語大辞典は、古くは桜の花を添えたとも記しています。弁松の桜煮は、そこに吉野葛のあんを重ねる仕立てです。
たこの桜煮に関するよくある質問
- たこの桜煮は、日本橋のどこで手に入りますか?
- 惣菜単品の桜煮(二人前)は、弁松の本店(中央区日本橋室町一丁目・三越前駅から徒歩3分)と一部の店舗で売られています。桜煮の入った本七丸などの折詰は、日本橋三越本店の本館地下1階にある直営店でも案内されています。店によって扱う折詰が異なることもあるため、目当ての品があるか電話で確かめてから出かけると確実です。

