日本橋高島屋S.C.とは

日本橋高島屋S.C.とは、東京都中央区の日本橋二丁目にある、百貨店の髙島屋を中心とした都市型ショッピングセンターです。1933年(昭和8年)に建てられた本館は、百貨店の建物として日本で初めて重要文化財に指定された名建築。2018年に専門店の入る新館などを加え、「S.C.(ショッピングセンター)」として新しく生まれ変わりました。

日本橋高島屋S.C.の3館構成と歴史的特徴を示す概念図

正式表記:日本橋髙島屋S.C.(「髙」ははしご高、「S.C.」はショッピングセンターの略)

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百貨店建築で日本初の重要文化財

本館が完成したのは1933年(昭和8年)。設計は、帝国ホテルの新本館なども手がけた建築家、高橋貞太郎によるものです。西洋の様式に和の意匠を溶け込ませた和洋折衷の造りで、当時としては珍しく、日本で初めて全館に冷暖房を備えた百貨店でした。全館の冷暖房とは、夏も冬も一日じゅう快適に過ごせるという、その時代には画期的な試みだったのです。

その建築としての価値が高く評価され、2009年には百貨店の建物として日本で初めて重要文化財に指定されました。増築を重ねながらも昭和初期の気品をそのまま残しており、買い物の場であると同時に、それ自体がひとつの美術品のような建物といえるでしょう。西洋風の重厚な外観に、館内の随所で和の意匠が顔を出す和洋折衷の趣は、今も訪れる人を引きつけています。

「百貨店」と「S.C.」はどう違う?

「日本橋高島屋」と聞くと百貨店を思い浮かべますが、2018年からは「S.C.(ショッピングセンター)」が正式な呼び名になりました。百貨店の髙島屋(本館)に、専門店の集まる新館や、東館などを組み合わせた複合施設です。百貨店という一つの店から、いくつかの建物が連なる商業の街区へと広がった、と考えると分かりやすいでしょう。百貨店らしい上質な売り場と、気軽に立ち寄れる専門店が同じ街区にそろうため、目的に合わせて使い分けられるのも、この施設ならではの魅力です。この生まれ変わりは「日本橋二丁目地区市街地再開発事業」の一環として進められ、街全体のにぎわいづくりとも結びついています。

日本橋には、三越本店というもうひとつの重要文化財の百貨店もあります。三越が玄関のライオン像で知られるのに対し、高島屋は重要文化財の建築美そのものが見どころ。二つを見比べて歩くのも、日本橋ならではの楽しみ方です。なお正式な表記では、「髙島屋」とはしご高の字を使います。

建築を味わいながら過ごす一日

日本橋高島屋S.C.は、買い物だけでなく、建築そのものを味わえる場所です。本館では、昭和の趣を残す内装や、開業以来の手動エレベーターに出会えます。新館には約125の専門店が並び、東館にはポケモンセンタートウキョーDXとポケモンカフェ。

屋上には、かつて飼われていた子象「高子」ゆかりの展示も残っており、ちょっとした街歩きの発見になります。本館の地下には食料品売り場も広がり、上質なデパ地下めぐりも見逃せません。営業時間は本館がおおむね10時30分から。店舗によって異なるため、訪れる前に公式サイトを確認しておくと安心でしょう(2026年6月時点で営業中)。

Topic今も手で動かす? 90年つづくエレベーター

日本橋高島屋の本館には、1933年の開店当時から使われている手動式のエレベーターが、今も現役で動いています。案内係が蛇腹のような扉を開け閉めし、手元のハンドルで上下を操作する古い方式で、百貨店ではここだけの現役運行とされています。最新の自動式にもできる時代に、あえて「人の手のサービス」を残しているのが、高島屋らしいこだわり。乗ってみると、昭和の百貨店にタイムスリップしたような気分を味わえます。

日本橋高島屋S.C.に関するよくある質問

日本橋高島屋S.C.の最寄り駅はどこですか?
東京メトロ銀座線・東西線の日本橋駅とB2出口で直結しています。都営浅草線の日本橋駅からは徒歩4分ほど、JR東京駅の八重洲北口からも歩いて行けます。
日本橋高島屋S.C.の屋上にあった象とは何ですか?
戦後の1950年から54年ごろ、屋上で飼われていた子象「高子」のことです。タイから連れてこられ、クレーンで屋上へ運ばれました。今も屋上にゆかりの展示が残っています。
本館と新館は同じ建物ですか?
別の建物です。本館は1933年築の重要文化財で、髙島屋の百貨店が入ります。新館は2018年に加わった専門店中心の建物で、通路でつながっています。

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