うぶけやとは

うぶけやとは、東京都中央区の日本橋人形町に店を構える刃物の老舗です。包丁や鋏、毛抜きなどを手仕事で作り続ける専門店で、天明3年(1783年)の創業から200年を超えて暖簾を守っています。

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うぶ毛も剃れる、屋号に込められた切れ味

変わった響きの「うぶけや」という屋号には、しっかりとした由来があるのをご存じでしょうか。初代の㐂之助(きのすけ)が打った刃物が「うぶ毛でも剃れる、切れる、抜ける」と評判になり、そこから名付けられたとされています。

うぶ毛とは、赤ちゃんの肌に生えるような細くやわらかな毛のこと。それさえ扱えるほどの切れ味という、職人の自負がそのまま店の名前になったわけです。包丁やかみそりは剃れ、鋏は切れ、毛抜きは抜ける。三つの「切れ味」を一語に込めた屋号といえます。

創業は大阪、今の店は人形町

創業したのは天明3年(1783年)で、もともとは大阪の店でした。その後1800年代に江戸へ進出し、長谷川町(今の堀留町あたり)に江戸店を構えました。大阪の本店は今は残っておらず、現在は日本橋人形町の一軒が続いています。「創業1783年」と聞くと今の店がそのまま江戸期から建っている印象を受けますが、場所も建物も移り変わってきた点は知っておくと誤解がありません。

扱う品は包丁や裁ち鋏、毛抜き、剃刀、生花鋏などさまざま。手で研ぎ上げて仕上げる作りが特徴で、職人がそのまま売り手を兼ねる店として知られています。1998年には、店が伝えてきた打刃物のコレクションが中央区の区民有形民俗文化財に指定されました。

人形町を歩くなら立ち寄りたい

店は日本橋人形町3丁目、甘酒横丁にも近い一角にあります。毛抜きや爪切りといった小さな道具から、料理に使う包丁や鋏まで、用途に合わせて選べるのが魅力。日々使う道具を職人の手仕事で誂えたい人に向いた一軒です。営業時間や品ぞろえは変わることがあるので、訪れる前に公式サイトで確かめておくと安心でしょう。

Topic「うぶけや」って、どういう意味の名前?

初めて見ると読み方に迷う「うぶけや」。漢字ではなくひらがなの店名ですが、これは初代が打った刃物の切れ味から付いた名前だとされています。生まれたばかりの赤ちゃんに生える、細くやわらかな「うぶ毛」。その産毛さえも、包丁やかみそりなら剃れ、鋏なら切れ、毛抜きならきれいに抜ける。それほどよく切れる、よく抜けるという評判が、そのまま屋号になりました。道具の切れ味を一語で言い表した、職人らしい名付けです。

うぶけやに関するよくある質問

うぶけやは大阪の日本橋(にっぽんばし)と関係がありますか?
創業地は大阪ですが、それは新町(現在の大阪市西区)で、電気街で知られる大阪の日本橋(にっぽんばし)とは別の場所です。現在の店は東京・中央区の日本橋人形町にあり、東京の地名としての日本橋エリアの老舗です。
うぶけやは今も人形町で営業していますか?
現在も東京都中央区日本橋人形町3丁目に店があり、刃物の製造販売を続けています(2026年6月時点・公式サイト確認)。営業時間や定休日は変わることがあるため、訪れる前に公式サイトで確認すると安心です。
うぶけやには、食べ物を切るための鋏があると聞きました。どんなものですか?
「食用鋏(懐中鋏)」と呼ばれる小型の鋏が知られています。かつて花街で、芸者が食べにくい料理を小さく切り分けるのに使ったと伝えられる道具で、人形町ならではの背景を持つ品です。

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