元標の広場とは
元標の広場とは、東京都中央区の日本橋(にほんばし)の北詰西側、橋のたもとにある小さな広場です。ここには、橋の路面中央に埋め込まれた日本国道路元標の複製(レプリカ)や、東京から各都市までの距離を記した里程標などが置かれ、歩道から安全に眺められるようになっています。
広場に置かれているもの
広場の主役は、日本各地への道路の起点を示す日本国道路元標の複製。本物は橋の中央の車道に埋まっていて、車の往来があるため近づきにくい位置にあります。そこで、台座にはめ込んだ複製を広場に置き、誰でもじっくり文字を確かめられるようにしたわけです。
あわせて、街灯のような形をした東京市道路元標も移されています。さらに、東京から各都市までの距離を刻んだ里程標もあり、街歩きのついでに「ここから何キロ先か」を読み取る楽しみがあります。
本物のプレートとの違い
混同しやすいのが「日本国道路元標」そのものとの違いです。日本国道路元標は橋の路面中央に埋まった本物のプレートを指し、元標の広場はそれを安全に見せるためにつくられた場所を指します。広場に置かれているのは本物ではなく複製、という点もおさえておきたいところ。「標識そのもの」と「展示する広場」は、似ているようで別ものです。
北詰の街歩きスポットとして
江戸時代に五街道の起点となった日本橋は、いまも全国の主要な道がここから始まる出発点。では、その役割をどこで実感できるのでしょうか。広場では、「ゼロキロ地点」の意味を、複製や里程標を通して足を止めて味わえます。橋の路面の本物とあわせて見比べると、日本橋が担ってきた役割がより立体的に感じられるはずです。
Topic里程標を読むと、京都までの距離が分かる?
広場の里程標には、東京から各都市までの距離が刻まれています。たとえば「京都市 五〇三粁」(約503キロ)といった表記が見られます。粁(せんメートル=キロメートル)という見慣れない漢字で書かれているのも味わいのひとつ。スマートフォンの地図で一瞬で出る距離が、ここでは石に刻まれて静かに残っています。日本橋がいまも全国の距離を測るものさしの起点であることを、足元から実感できる小さな仕掛けです。
元標の広場に関するよくある質問
- 元標の広場はどこにあって、自由に立ち寄れますか?
- 日本橋の北詰西側、橋のたもとにあります。歩道沿いの広場なので料金はかからず、誰でも自由に立ち寄れます。
- 広場にある東京市道路元標とは何ですか?
- もとは橋の中央付近にあった街灯のような形の標で、市電の架線柱を兼ねていたものとされます。1972年(昭和47年)の道路改修のときに広場へ移されました。
- 元標の広場と花の広場は同じものですか?
- 別の広場です。元標の広場は橋の北詰西側にあり、花の広場は橋の南側西詰にあって日本橋由来記の碑が立っています。
