駅逓司とは
駅逓司とは、明治政府で道路交通や輸送、郵便の行政を担った官庁です。読みは「えきていし」。郵便物を受け付ける窓口ではなく、制度を動かす側の組織で、東京都中央区における近代郵便の始まりを理解する手がかりになります。
東京郵便役所とは役割が別
駅逓司と東京郵便役所は、何が違ったのでしょうか。駅逓司は明治元年閏4月(1868年6月)、会計官の下に置かれました。旧来の宿駅や伝馬制度を引き継ぎながら交通・通信事務を扱い、1871年4月20日に新式郵便が始まると、江戸橋南詰の一帯で郵便行政を担います。同じ場所にあった東京郵便役所は実際の取扱機関で、現在の日本橋郵便局につながりますが、駅逓司と役割は同じではありません。駅逓司は旧暦明治4年8月(1871年9月)に駅逓寮へ改められました。
日本橋トピック♪前島密の机は押入れの中
駅逓司が駅逓寮になった後の庁舎は、旧幕府の魚納屋役場を改造した建物でした。郵政博物館によると、駅逓頭となった前島密の机は、押入れを改造した中に置かれていたそうです。国の通信制度を整える仕事は、意外なほど質素な職場から進められました。
関連用語
駅逓司に関するよくある質問
- 駅逓司と東京郵便役所は何が違いますか?
- 駅逓司は郵便・輸送行政を担う官庁で、東京郵便役所は郵便物を実際に扱う取扱機関でした。制度を動かす側と窓口側の違いです。
- 駅逓司の「駅逓」とは何を指しますか?
- 駅逓とは、宿駅を使った逓送や郵便の事業を指す言葉です。駅逓司は、駅路の逓送と郵便の事務を管掌しました。

