茶ノ木神社とは
茶ノ木神社とは、東京都中央区日本橋人形町にある小さな神社で、日本橋七福神では福徳円満の布袋尊を祀ります。江戸時代には大名屋敷を守った稲荷で、火災から町を守る「火除けの神」として信仰されてきました。社名は、屋敷をぐるりと囲んでいた見事な茶の木の生垣に由来します。
名前の由来は、屋敷を囲んだ茶の木の生垣
茶ノ木神社は、もともと下総佐倉藩(今の千葉県佐倉市)を治めた堀田家の、江戸の中屋敷に祀られた屋敷神でした。お祀りされているのは、伏見稲荷の系統を引く倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)という稲荷の神さま。
では、なぜ「茶ノ木」という名前なのでしょう。社のまわりには、よく手入れされた茶の木の生垣がめぐらされていました。その茶の木があまりに見事だったことから、人々は自然と「茶ノ木神社」と呼ぶようになったと伝わります。今も町内では親しみを込めて「お茶ノ木様」と呼ばれています。
日本橋七福神では「布袋尊」
七福神での茶ノ木神社は、大きなお腹で笑う布袋さま。福徳円満や和合のご利益で知られる神さまです。この布袋尊は昭和60年(1985年)にこの社へ迎えられました。ふだんお祀りしている神さまは稲荷ですが、七福神めぐりでは布袋尊として参拝される、という二面を持つ社です。椙森神社の恵比寿や末廣神社の毘沙門天と同じく、社ごとに担当が分かれているので覚えておくと巡りやすいでしょう。
Topic火事を出さなかった、と伝わる「火除け」の社
木造の家がひしめいた江戸の町は、「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたほど火事の多い場所でした。そんななか、茶ノ木神社は火除けの神として厚く信仰されます。社のあった堀田家の屋敷内はもちろん、周囲の町方でも長い年月、火災が起こらなかったという言い伝えが残るのです。だからこそ人々は「お茶ノ木様のおかげ」と手を合わせ、火災予防の守り神としてあがめてきました。小さな社が大切にされてきた理由が、ここにあります。
茶ノ木神社に関するよくある質問
- 「お茶ノ木様」とは何のことですか?
- 茶ノ木神社の愛称です。屋敷を囲んだ茶の木の生垣に由来する社名で、火除けの神として町の人に親しまれてきた呼び名です。
- 茶ノ木神社はどう読みますか?
- 「ちゃのきじんじゃ」と読みます。人形町にある、日本橋七福神のなかでも指折りの小さなお社です。
