天女(まごころ)像とは
天女(まごころ)像とは、日本橋三越本店の本館1階中央ホールに立つ巨大な木造彫刻で、彫刻家の佐藤玄々が約10年をかけて制作し1960年(昭和35年)に完成させた作品です。三越のお客への「まごころ」を表す像であることから「まごころ像」とも呼ばれ、日本橋三越本店の象徴になっています。本店に入ると吹き抜けの空間で出迎えてくれる、見上げるほどの大彫刻です。
名匠が約10年をかけた木の大彫刻
この像をつくったのは、彫刻家の佐藤玄々です。京都・妙心寺にあるアトリエで多くの弟子とともに、構想から下絵、原形、試作と工程を重ね、完成まで約10年を要しました。除幕式が行われたのは1960年(昭和35年)4月19日のことです。
素材は樹齢約500年といわれるヒノキ。全長はおよそ10.91メートル、重さは約6750キロにもなり、本館1階から5階の高さまで届く圧巻のスケールです。天女が雲に包まれ、花の中心に降り立つ瞬間の姿を表しており、背景の雲の中には48羽の鳥が飛び、台座には宝石が並ぶなど、細部まで作り込まれています。
「劇場の像」ではなく中央ホールの像
取り違えやすいのが置かれている場所です。天女(まごころ)像があるのは三越「劇場」の中ではなく、本館1階の中央ホール。三越劇場は同じ本館でも6階、三越のライオン像は正面入口にあり、それぞれ別の場所です。では、どこを見上げればよいのでしょうか。「天女像を見に劇場へ」と向かうと行き違ってしまうので、まずは本店に入ってすぐ1階の吹き抜けを見上げてみてください。
もうひとつ、世の中には各地に「天女像」がありますが、ここで言う天女(まごころ)像は佐藤玄々が手がけた日本橋三越本店の像を指します。一般名詞の天女像と混同しないよう、見るときは作者と場所をセットで覚えておくとよいでしょう。
Topicなぜ天女の像が「まごころ像」と呼ばれるの?
この像にはもうひとつ、「まごころ像」という呼び名があります。三越がお客に対して大切にしてきた「まごころ」という基本理念を、目に見える形で表したシンボルだからです。天から舞い降りる天女の姿に、お客を思う気持ちを重ねたわけです。買い物に来た人が入口で見上げる場所にこの像が置かれているのも、お店の心構えを最初に伝える意味があったといえるでしょう。名前の由来を知ると、見え方が少し変わってきます。
天女(まごころ)像に関するよくある質問
- 天女(まごころ)像は無料で見られますか?
- 日本橋三越本店の本館1階中央ホールにあり、営業時間内なら買い物をしなくても見上げて鑑賞できます。吹き抜けの空間に立つため、上の階からも見え方が変わります。
- 天女(まごころ)像で注目すべき見どころはどこですか?
- 背景の雲の中に飛ぶ48羽の鳥や、台座に並ぶ宝石など細部の作り込みです。樹齢約500年のヒノキを使った全長約10.91メートルの木彫で、近くで見ると技の細かさが伝わります。
- 天女(まごころ)像が特別に演出されることはありますか?
- クリスマスの時期にプロジェクションマッピングで音と光の演出が行われることがあります(2016年に初公開)。実施の有無や時期は年によって変わるため、訪れる前に公式の案内を確認すると安心です。
