雪松図屏風の構図と解説|日本橋の三井記念美術館で「国宝 雪松図と吉祥づくし展覧会」が開催!

「雪松図屏風(ゆきまつずびょうぶ)」は、江戸中期を代表する画家である円山応挙(まるやまおうきょ)によって描かれた国宝の作品です。

 

日本橋にある三井記念美術館で、2022年12月1日(木)〜2023年1月28日(土)に「国宝 雪松図と吉祥づくし展覧会」が開催されます。

 

三井記念美術館が所蔵しているコレクションの中でも代表的な国宝「雪松図屏風」が中心の展覧会です。

 

この記事では、そんな雪松図屏風の構図の解説や展覧会の詳細についてご紹介します!

 

目次

雪松図屏風とは?構図と解説

雪松図屏風とは

国宝である「雪松図屏風」は、京都や大阪、江戸で呉服商や両替店を営んでいた三井家が依頼して円山応挙(まるやまおうきょ)が製作した絵画と考えられています。

 

「雪松図屏風」に描かれているテーマは、繁栄や幸福など、めでたいことを意味する吉祥(きっしょう)です。

 

子孫繁栄や長寿、富や地位といった人々の願いが託された作品を、さまざまなジャンルの館蔵品とともにご覧いただけます。

 

「雪松図屏風」は松が真ん中に堂々と配置された構図で、左右2つの屏風で構成されています。

 

右側の屏風は、松の太い幹に焦点が当たっていて上部が見えないですが、直線的な枝に雪が積もって松が上部に伸びていることをイメージさせるような構図です。

 

一方、左側の屏風は、2本の松で最上部が見える構図になっています。

 

母に寄り添う子どものようなイメージです。

 

中央に描かれた松の枝ぶりの曲線が女性的で、葉にやわらかい雪が積もっています。

 

右側の屏風が剛、左側の屏風は柔といった2つの松の屏風を並べることで、新しい空間世界が感じ取れる作品になっているといえます。

 

日本橋の三井記念美術館で「国宝 雪松図と吉祥づくし展覧会」が開催!

 

三井記念美術館で開催される「国宝 雪松図と吉祥づくし展覧会」は、館内のコレクションを代表する国宝「雪松図屏風」を中心として、松の象徴である長寿や子孫繁栄といった吉祥がテーマです。

 

新年らしく、大黒天や寿老人などの七福神をはじめとした福の神にちなんだ、三井家にゆかりがある所蔵品も展示されます。

 

展覧会の趣旨は、三井記念美術館が所蔵する国宝である「雪松図屏風」をお正月らしい七福神や鶴といった縁起の良い館蔵品と一緒に展示して「おめでたい絵画」として光をあてることです。

 

「国宝 雪松図と吉祥づくし展覧会」の詳細内容は、以下の通りとなっています。

 

期間:2022年12月1日(木)〜2023年1月28日(土)

開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月26日(月)〜1月3日(火)、1月10日(火)

主催:三井記念美術館

入場料:一般 1,000円(800円)、大学・高校生 500円(400円)、中学生以下 無料

※( )内はリピーター割引

※70歳以上のかたは800円

入館について:予約なしで入館可能ですが、1階の入り口で消毒と検温が必要

お問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)

 

【まとめ】雪松図屏風の構図と解説

雪松図屏風の構図

雪松図屏風の構図は、枝に雪が積もった松の幹や最上部に焦点を当てたものとなっています。

 

松は長寿や繁栄を象徴し、雪は新しさを表現しています。

 

金の粉末をといてまぜた金泥で表現された雪松図屏風は、大気の神々しさや朝日、新しさや長寿がモチーフとなっているのです。

 

日本橋にある三井記念美術館で、2022年12月1日(木)〜2023年1月28日(土)に「国宝 雪松図と吉祥づくし展覧会」が開催されます。

 

ですので、この期間は日本橋エリアが盛り上がることでしょう。

 

年末から新年にかけて雪松図屏風をご覧になって、神々しく清々しい気持ちになりたいというかたは、ぜひ立ち寄ってみてください!

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

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