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玉置文治郎ビルとは

玉置文治郎ビルとは、東日本橋二丁目にある昭和初期の近代建築で、昭和4年(1929年)に売薬卸問屋「玉置文治郎商店」として建てられた国登録有形文化財です。設計は建築家の森山松之助が手がけました。

商いと暮らしを収めた店舗建築

鉄筋コンクリート造の地下1階・地上4階建て。竣工時の図面では、1階に店舗・事務室・応接室、2階に子ども室や座敷、3階に店員室、4階に薬品類の陳列室がありました。卸売の店と住まい、働く人の生活空間が一棟に重なる職住一体の構成です。

薬の扱いを考えた北向きの入口

正面入口は、医薬品が日光の影響を受けにくいよう北向きに設けられました。外壁には茶褐色のスクラッチタイルを用い、花模様の装飾や丸いメダリオン、4階窓上の3連アーチなど、意匠も多彩。機能への配慮とアールデコ調の装飾が共存する建物です。

戦災で1階の木造部分は焼失しましたが、それ以外への延焼を免れ、おおむね創建時の姿を保っています。中央区が2026年6月30日現在として公表した薬局一覧には、この建物の1階にある玉置薬局が載っていました。薬を扱う場所としてのつながりは、いまも続いているようです。

日本橋トピック♪階ごとに役割が違う「職住一体」のビル

地下には浴室や食事室、2階には家族の部屋、3階には店員室、4階には薬品の陳列室が置かれていました。外観だけでなく間取りからも、商いと家族・従業員の暮らしが近かった昭和初期の仕事場が見えてくるでしょう。

玉置文治郎ビルに関するよくある質問

玉置文治郎ビルのスクラッチタイルとは何ですか?
櫛で引いたような細い溝がある素焼きの外壁材です。玉置文治郎ビルでは、茶褐色の不均一な焼き色が外観に深みを与えています。
玉置文治郎ビルの内部は見学できますか?
一般公開や内部見学の可否は、中央区の文化財解説には記載されていません。私有施設として、無断で立ち入らないようにしてください。

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