大村彦太郎とは
大村彦太郎とは、寛文2年(1662年)に日本橋で小間物商「白木屋」を開いた商人です。近江国長浜の出身で、白木屋の初代にあたります。その歩みは、江戸の日本橋で呉服の大店が育つ出発点になったといえるでしょう。
近江から江戸へ渡り白木屋を開く
大村彦太郎は、京都で材木商を営んだ後に江戸へ下り、日本橋の通二丁目で白木屋を開きました。創業時は小間物を扱う店でしたが、取扱商品を呉服へ広げていきます。二代目彦太郎の時代にも店舗や商品が拡充され、越後屋・白木屋・大丸屋と並び称される大店へ成長しました。
COREDO日本橋に重なる白木屋の記憶
白木屋呉服店は昭和30年代の合併を経て東急百貨店日本橋店となり、平成11年(1999年)に閉店しました。その跡地には平成16年(2004年)にCOREDO日本橋が開業しています。大村彦太郎の商いは同じ形では残っていませんが、日本橋一丁目の商業史をつなぐ起点です。
白木屋時代から伝わった名水白木屋の井戸も、土地の記憶を示す東京都指定旧跡です。ただし、井戸そのものは旧跡指定地に現存していません。店と水の歴史を現代の街並みに重ねて見るための手掛かりといえるでしょう。
日本橋トピック♪白木屋は創業3年後に店を移していた
創業時の白木屋があったのは通二丁目でした。中央区の文化財解説によると、開業から3年後に通一丁目へ移転し、店舗を広げています。創業地と、百貨店時代へつながる店の場所は同じではありません。
大村彦太郎に関するよくある質問
- 白木屋と越後屋は同じ店ですか?
- 別の店です。白木屋・越後屋・大丸屋は、それぞれ江戸三大呉服店に数えられました。大村彦太郎が開いたのは白木屋です。
- 白木屋は創業時から百貨店だったのですか?
- いいえ。1662年の創業時は小間物商で、のちに呉服の大店へ発展しました。白木屋呉服店が百貨店へ転身したのは1919年です。

