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用語 食・名物

フレッシュパックとは

フレッシュパックとは、日本橋で創業したにんべんが販売する、小袋入りの削り節の商品群です。削りたてのかつお節を袋に詰め、袋の中の空気を窒素ガスに置き換えて密封することで、開封するまでの風味を保つ工夫がされています。「糸削り」のような形の名でも「血合い抜き」のような加工の名でもなく、商品と包装の仕組みを示す名前です。

「お客様の顔を見てから削れ」を小袋に

削ったかつお節は空気に触れる面が大きく、酸化で風味がすぐに落ちてしまいます。開発当時は「お客様の顔を見てから削れ」と言われたほどでした。袋の中を窒素ガスに置き換えれば酸化を防げると分かっても、当時の袋は酸素を通しやすく、長持ちしません。風味を長く保てる包材が見つかっても、今度は中身が見えないため製品化に至らなかったのです。新しい透明な包材が登場し、1969年(昭和44年)にフレッシュパックが発売されました。

名前の「フレッシュ」は、開封するまでの話です。袋を開ければ空気に触れるので、開けた分は早めに使い切るのが基本。1袋を少量に分けてあるのは、使い切りやすくするためでもあります。

ソフトとプレミアム、糸削りの違い

フレッシュパックは一種類だけではありません。特設ページが紹介するのは「ソフト」と「プレミアム」の2系統で、どちらも筋繊維に対してほぼ垂直に、0.04mm以下の薄さへ削っています。食品表示で薄削りとされる厚さ0.2mm以下の、さらに5分の1以下です。違いは節で、ソフトはカビ付けと天日干しを3回以上重ねた国内製造の枯節、プレミアムは4回以上重ねた本枯鰹節。1袋1.5gから4.5gまでの小袋があり、一度に使う量に合わせて選べます。にんべんには「フレッシュパックゴールド 糸削り(血合い抜き)」もあり、小袋のシリーズ名と、節の種類・削った形は別の情報です。

日本橋で探すなら

にんべん日本橋本店は、2010年から東京都中央区日本橋室町2-2-1のCOREDO室町1の1階にあり、フレッシュパックを人気の定番品として扱っています。店内には削りたてのかつお節を扱う「日本橋削り場」もあり、店で味わう削りたてと、家で開ける小袋の両方に出会えるでしょう。個別商品の取扱いは変わりうるため、訪れる前に店舗の案内を確認してください。

日本橋トピック♪特許を開放し、削り節パックが各社へ広がった

にんべんはフレッシュパックの製造技術を特許で押さえていましたが、自社で囲い込むより業界全体で使った方がよいという当時の社長の判断で、その特許を開放しました。これを機に各社が削り節パックを発売し、市場は大きく広がります。1979年(昭和54年)には、この功績で天皇杯を受賞しました。一社の商品が、削り節パックという売り場全体を広げるきっかけになったのです。

フレッシュパックに関するよくある質問

フレッシュパックは、にんべんだけの商品名ですか?
「フレッシュパック」は、にんべんが1969年に発売した商品の名前です。ただし、にんべんがその製造技術の特許を開放したため、各社も同じ仕組みの削り節パックを発売しました。
料理にかける以外にも使えますか?
使えます。お浸しやポテトサラダ、納豆に和えるほか、鍋やコーヒードリッパー、電子レンジでだしを取る、から揚げなど揚げ物の衣に使う、といった方法もにんべんは紹介しています。

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