中村家文書とは

中村家文書とは、日本橋馬喰町で紙商を営んだ中村家に伝わる3点の古文書で、中央区登録の区民有形文化財です。中庄につながる商家が、家と店をどう守ろうとしたかを伝える資料です。

火災後に残った家訓・店則・由来書

中央区の文化財情報では、年代は文久4年(1864年)から明治4年(1871年)で、1995年4月1日に登録されました。所在地は日本橋馬喰町一丁目5番4号の中庄。

中村家の古文書は1863年の火災で大半が失われましたが、「永代日用記録」「御定目」「永代之亀鑑」の3点が残りました。点数は少なくても、主人の心得、奉公人の規則、家の由来という異なる役割を担う3点です。

「永代日用記録」には主人が守る31条、「御定目」には奉公人が守る35条を収録。帳簿や売掛金の扱い、勤務中の心得、休みの日の過ごし方まで、店を続けるための細かな約束が読み取れます。

日本橋馬喰町の商いを考えるとき、江戸買物独案内の店名だけでは見えにくい、商家の内側のルールを知る入口になるでしょう。

日本橋トピック♪跡継ぎは実子ではなく養子と定めていた

「永代日用記録」には、中村家では男子が生まれても家督を継がせず、養子による相続を守る規定がありました。血縁だけに頼らず、家業を託す人物を選ぶ仕組みを家訓にした点が印象的です。

中村家文書に関するよくある質問

中村家文書は3点だけでもなぜ文化財なのですか?
家訓、奉公人の店則、先祖の由来書という役割の異なる記録が残り、日本橋の商家が店を運営した方法を具体的に伝えるためです。
中村家文書と中庄はどのような関係ですか?
中村家の紙商は中庄株式会社につながります。中央区と中庄の公式情報は、文書の所在地と同社本社を日本橋馬喰町一丁目5番4号と案内しています。

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