初音の馬場とは
初音の馬場とは、1551年に初音森神社の社前へ設けられた馬場で、現在の日本橋馬喰町・靖国通り交差点付近にあったとされ、読みは「はつねのばば」です。
馬を走らせた初音森神社前の施設
どのような施設だったのでしょうか。中央区立日本橋図書館の資料によると、遠州浜松の馬場にならって造られたとのこと。中央に土手を築き、その周りで馬を回せる構造で、初午祭では馬追いも行われました。
関ヶ原の戦いの前には、徳川家康がここで馬揃えをし、初音森神社へ戦勝祈願をしたという伝承があります。馬場は現存する競馬場や公園ではなく、馬喰町の歴史を伝える場所。国立国会図書館の解説には、博労頭が管理を任されていたという説も。
日本橋トピック♪広重の「馬場」には馬が描かれていない
歌川広重が1857年に刊行した『名所江戸百景 馬喰町初音の馬場』には、馬ではなく干された反物が目立ちます。馬場としての役割を終えた場所と、のちの繊維問屋街をつなぐ景色として読める一枚です。
関連用語
初音の馬場に関するよくある質問
- 初音の馬場は競馬を観戦する施設でしたか?
- 競馬場ではありません。中央に築いた土手の周囲で馬を回す造りで、軍馬の訓練や馬揃えに使われたと伝わる馬場です。
- 馬喰町という地名と初音の馬場に関係はありますか?
- 国立国会図書館は地名由来の一説として、初音馬場を博労頭の高木源兵衛や富田半七が管理していたことを挙げています。確定した一つの由来としてではなく、複数ある説の一つです。

