富塚とは
富塚とは、東京都中央区の日本橋堀留町、椙森神社の境内にある石碑で、江戸時代にこの社で行われた「富くじ」をしのんで建てられたものです。富くじは、今の宝くじのルーツともいわれる催し。今も宝くじの当せんを願って、富塚に手を合わせる人が訪れます。
目次
富くじって、どんなもの?
富くじとは、寺や神社が公認で開いた、当せん金つきのくじのことです。社殿の修理費を集める手段でもあり、人々はわずかな掛け金で大金の夢を買いました。今の宝くじのようなもの、と考えると分かりやすいでしょうか。そのルーツの一つともいわれています。椙森神社のほか浅草寺や増上寺など各地で開かれ、感応寺・目黒不動・湯島天神は「江戸三富」と呼ばれてにぎわいました。けれど天保13年(1842年)に富興行そのものが禁じられ、公認の富くじは姿を消したのです。
区の文化財になった、富くじの記念碑
富塚は、大正8年(1919年)にこの富くじをしのんで建てられました。今ある碑は、昭和29年(1954年)に再建されたものです。椙森神社に伝わる天保7年(1836年)の富札(とみふだ)とともに、中央区の区民有形民俗文化財に登録されています。富くじが姿を消したあとも、宝くじの当せんを願って手を合わせる人は、今も後を絶ちません。
Topicなぜ「富突き」と呼ぶ?当たりは錐で決めた
富くじが「富突き(とみつき)」とも呼ばれたのは、当たりの決め方に理由があります。番号を書いた桐の木札を箱に入れ、目隠しをした僧が錐(きり)で突き刺して当たり番号を決めたのです。突いて当てるから、富突き。椙森神社で一攫千金の夢を買った江戸の人々の熱気が、富塚という石碑になって今に残っているわけです。
関連用語
富塚に関するよくある質問
- 「富塚」は何と読みますか?
- 「とみづか」と読みます。江戸時代の富くじにちなんで建てられた石碑の名前です。
- 富塚と椙森神社は同じものですか?
- 別のものです。富塚は椙森神社の境内に建つ石碑の名前で、椙森神社は日本橋七福神の恵比寿さまを祀るお社です。
- 富塚にお参りすると宝くじが当たりますか?
- ご利益を保証するものではありませんが、富くじゆかりの地として当せんを願う人が多く訪れます。買った宝くじを手に祈願する人もいます。
