大観音寺とは
大観音寺とは、東京都中央区の日本橋人形町にある聖観音宗のお寺で、「おおがんのんじ」と読みます。鉄でできた観音さまの頭部をご本尊とし、人形町大観音(にんぎょうちょうおおがん)の名でも親しまれてきました。そのご本尊は、東京都の有形文化財に指定されています。
「おおがんのんじ」と読む、人形町のお寺
お寺の名前は、つい「だいかんのん」と読みたくなりますが、正しくはおおがんのんじ。日本橋人形町の商店街の一角にあり、浅草寺を本寺とする聖観音宗のお寺です。今のお堂がこの地に建てられたのは明治13年(1880年)のこと。ふだんは静かですが、毎月の縁日(11日・17日)にはご本尊のお扉が開かれ、誰でもお参りできます。
東京都指定文化財のご本尊
ご本尊は、頭部だけの鉄でできた観音さま、鉄造菩薩頭(てつぞうぼさつとう)です。鎌倉時代に作られたとされる仏像で、総高はおよそ170センチ。鋳物の仏頭としては大きなもので、昭和47年(1972年)に東京都の有形文化財に指定されました。お首だけ、と聞くと驚くかもしれませんが、これにはちょっとした来歴があります。
花まつりの会場として
大観音寺は、春の花まつりの舞台にもなります。お釈迦さまの誕生を祝うこの行事は、毎年4月ごろに人形町商店街協同組合が主催する恒例の催し。境内では和菓子と甘茶がふるまわれ、お参りの人でにぎわいます。人形町の街歩きのついでに、縁日に合わせてふらりと立ち寄るのもよいでしょう。
Topic観音さまは、なぜ「お首だけ」なのか?
大観音寺のご本尊が頭部だけなのには、数奇な来歴があります。この仏頭はもともと鎌倉の新清水寺(しんせいすいじ)の観音堂にありましたが、火災で本体が損なわれ、頭部だけが残ったと伝わります。その後、鎌倉の鶴岡八幡宮の鉄井(くろがねのい)という井戸から掘り出されたとされ、明治のはじめに神仏を分ける政策のなかで鎌倉から東京へ。明治9年(1876年)にこのお寺へ迎えられました。鎌倉から人形町へ、長い旅をしてきた観音さまなのです。
大観音寺に関するよくある質問
- 大観音寺の最寄り駅・場所はどこですか?
- 地下鉄人形町駅からすぐの日本橋人形町1丁目にあり、人形町商店街協同組合と同じ番地に建ちます。商店街の一角にある、町なかのお寺です。
- 「大観音寺」と「人形町大観音」は別のものですか?
- 同じお寺を指します。「人形町大観音」は大観音寺の通称で、地元では親しみを込めてこう呼ばれています。
- 大観音寺は浅草の浅草寺と同じお寺ですか?
- 別のお寺です。大観音寺は浅草寺を本寺とする聖観音宗の寺ですが、所在地は日本橋人形町で、浅草の浅草寺とは異なります。
