三越のライオン像とは

三越のライオン像とは、日本橋三越本店の正面入口に置かれた2頭の青銅のライオン像で、1914年(大正3年)の本店開業時から店を見守ってきた三越のシンボルです。ロンドンの広場にある獅子像をモデルにつくられ、いまは三越前の待ち合わせの目印としても親しまれています。本店を訪れたらまず出会う「顔」のような存在です。

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ロンドンの広場の獅子がモデル

ライオン像が置かれたのは1914年(大正3年)10月1日日本橋三越本店(当時の三越呉服店本店)の新店舗が開業した日です。発案したのは、呉服商から百貨店への転換を進めた支配人の日比翁助。欧米を視察した縁で、像はイギリスに発注されました。

モデルになったのは、ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔の足元の獅子像です。本物のライオンではなく、その記念碑の獅子をかたどっています。英国の彫刻家が原型をつくり、鋳造師の手で約3年かけて仕上げられました。海を渡って日本橋にやってきた、由緒ある彫刻なのです。

「日本橋」の麒麟像・獅子像とは別物

少しまぎらわしいのが、橋の「日本橋」の上にある彫像との取り違えです。日本橋の欄干には麒麟像や獅子像が据えられていますが、これらは橋の装飾で、三越のライオン像とはまったく別のものになります。三越のライオン像は本店の正面入口、橋の彫像は日本橋川に架かる橋の上にあります。場所も役割も違うと覚えておくと、街歩きで混乱しません。

待ち合わせと願掛けの目印

2頭のライオン像は、本館正面でお客を迎える待ち合わせスポット三越前駅から地上に出てすぐの場所にあり、「ライオン像の前で」と決めておけば迷うこともないでしょう。

もうひとつ知られているのが願掛けです。「誰にも見られずに背にまたがると願いが叶う」という言い伝えがあり、受験シーズンには合格祈願に訪れる人もいるそうです。とはいえ人通りの多い場所で本当にまたがれるでしょうか。実際には像をなでて願いをかける、そんな気軽な楽しみ方が広がっています。

Topicそもそも、なぜ三越のシンボルがライオンなの?

ライオン像の設置を発案したのは、三越の支配人だった日比翁助です。彼は無類のライオン好きとして知られ、息子に「雷音」と名付けたという逸話まで残っています。呉服商から百貨店へと事業を大きく変えるなかで、百獣の王であるライオンを店のシンボルに据えたとされ、像はわざわざイギリスに発注されました。動物そのものへの愛着と、新しい商売への意気込みが重なって生まれた一対のライオン。日本橋の入口に座る姿には、そんな由来が込められています。

三越のライオン像に関するよくある質問

三越のライオン像はどのくらいの大きさですか?
青銅製で、頭までの高さが約120センチ、前足から尾までが約269センチあります。人が並ぶと見上げるほどの堂々とした姿です。
銀座三越などにあるライオンと日本橋のものは同じですか?
同じ形のライオン像が各店に置かれていますが、最初に設けられたのは日本橋本店の一対です。日本橋のものが三越のシンボルの始まりにあたります。
三越のライオン像は今も入口にありますか?
2026年6月時点も日本橋三越本店の本館正面入口にあります。2014年に設置100周年を迎え、待ち合わせの目印として親しまれ続けています。

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