2023年度の「べったら市」に備えて、椙森神社へ行ってきました!
べったら市とは、毎年10月に日本橋で開催されるお祭りのことです。
「恵比寿神」をお祀りし、商売繁盛や五穀豊穣を願います。
この記事では、べったら市と椙森神社について紹介します。
椙森神社の写真も撮ってきたので、是非ご覧ください!
去年もべったら市に参加してきました
べったら市とは、毎年10月に日本橋で開催されるお祭りのことです。
大根を麹で漬けこんだ「べったら漬け」の露店をはじめ、数百軒の露店が並びます。
去年もべったら市に参加してきましたが、多くの人で賑わっていて、活気に満ちていました。
べったら漬けは、すぐに食べきってしまうほど美味しかったのでおすすめです!
去年のべったら市の様子や、べったら漬けについては、日本橋人形町のべったら市(2022年)でべったら漬けを購入!【写真や感想】という記事に詳しく書いてあります。
べったら市は、江戸時代から「恵比須講(えびすこう)」に合わせて開催されてきました。
恵比須講とは「恵比寿神(えびすしん)」をお祀りし、商売繁盛や五穀豊穣を願う行事のことです。
べったら市は、恵比寿神を祀る以下の神社の周りで開催されます。
- 宝田恵比寿神社(たからだえびすじんじゃ)
- 椙森神社(すぎのもりじんじゃ)
2023年度べったら市に備えて椙森神社へ
2023年度のべったら市に備えて、椙森神社に行ってみました!
ご由緒やご利益、アクセス情報について、境内の写真と共に紹介します。
▼椙森神社の鳥居
椙森神社が建てられたのは、今から1000年以上前の平安時代です。
椙森神社には、以下のような言い伝えがあります。
- 平安時代の武将「藤原秀郷(ふじわらのひでさと)」が、平将門の乱を鎮めるために戦勝祈願をした場所である
- 室町時代の武将「太田道灌(おおたどうかん)」が、人々を干ばつから救うために、京都の伏見稲荷の神様を椙森神社に祀って雨乞いをした
江戸時代、椙森神社は「椙森稲荷」と呼ばれ信仰されていましたが、火災で焼失してしまいます。
再建費用を集めるために、宝くじの元となった「富くじ」がおこなわれたそうです。
富くじは庶民からの人気が高く、大正時代の1920年には富くじを記念して「富塚の碑」が建てられました。
富塚の碑は日本で唯一のもので、宝くじの当選祈願で椙森神社を訪れる人も多いそうです!
▼手水舎(てみずしゃ)の右奥に鎮座する「富塚の碑」
手水舎には「富塚に水を掛けないでください」という注意書きがありました。
「富を流さないようにするため」とのことなので、手水の際には気をつけてください。
富くじによって再建された椙森神社は、多くの人から信仰され続けましたが、1923年の関東大震災で再び焼失してしまいます。
その際に富塚の碑も倒壊してしまったため、現在の石碑は1953年に再建されたものです。
椙森神社の社殿は、1931年に再建されました。
▼椙森神社の社殿
富塚の碑と社殿は、中央区の文化財に登録されています。
椙森神社の御祭神やご利益について
椙森神社の御祭神は、べったら市でお祀りする「恵比寿神」です。
恵比寿神は漁業の神様で、釣り竿と鯛を抱えています。
▼「恵比壽神 椙森神社」と書かれた看板
「壽」は「寿」の旧字体です。
恵比寿神は日本橋七福神の1柱で、商売繁盛や五穀豊穣のご利益があります。
日本橋七福神については、日本橋の七福神めぐり|正月以外にめぐるメリットはあるの?という記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みください!
また椙森神社には、恵比寿神のほかにも以下の神様が祀られています。
四大神(しのおおかみ)
農業の神様です。
ご利益:農業繁栄
素戔嗚神(すさのおのかみ)
最高神である「天照大御神」の弟です。
ご利益:縁結び・厄除け・子孫繁栄
大市姫神(おおいちひめのかみ)
「素戔嗚神」の妻であり、市場の神様です。
ご利益:開運・女性守護
倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
「素戔嗚神」と「大市姫神」の子供で、稲の神様です。
「お稲荷様」とも呼ばれています。
ご利益:商売繁盛・五穀豊穣
大己貴神(おおなむちのかみ)
「倉稲魂神」の兄弟で、国造りの神様です。
「大国様」とも呼ばれています。
ご利益:夫婦和合・縁結び・厄除け
多くのご利益が期待できそうですね!
椙森神社のアクセス情報
椙森神社の住所は、以下のとおりです。
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1-10-2
椙森神社は、宝田恵比寿神社から歩いて5分ほどの場所に鎮座しています。
以下のように複数の駅を利用できるので、電車でのアクセスがおすすめです!
- 東京メトロ日比谷線 / 都営浅草線「人形町駅」A5出口から徒歩5分
- 東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」3番出口から徒歩5分
- 都営新宿線「馬喰横山駅」A3出口から徒歩7分
- 東京メトロ銀座線 / 半蔵門線「三越前駅」A6出口から徒歩8分
参拝客用の駐車場はありません。
車の場合は、近くのコインパーキングを利用しましょう。
まとめ
べったら市は、宝田恵比寿神社と椙森神社の「恵比寿神」をお祀りする行事です。
今回の記事では、1000年以上前から信仰されてきた椙森神社について紹介しました。
多くのご利益が期待できるので、べったら市で混み合う前に訪れてみてはいかがでしょうか。
2023年度のべったら市については、2023年度の日本橋べったら市はいつから?昨年撮った写真も紹介します!という記事で、開催日時などを紹介しています!
多くの露店で販売される「べったら漬け」は、美味しいので是非食べてみてください♪
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!