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薮伊豆総本店とは

薮伊豆総本店とは、東京都中央区日本橋3丁目にある、1882年に「藪伊豆」の名が生まれたそば店です。天保年間の京橋にあった「伊豆本」の流れをくみ、神田やぶそばの暖簾に連なる店として、店先の石臼で挽いた粉でそばを打っています。

「伊豆本」と「藪」を合わせた店名

公式サイトが紹介する「薮伊豆由来記」によると、天保年間(1830年代)の初め、京橋ではすでに「伊豆本」というそば店が繁盛していました。1882年(明治15年)、伊豆本が神田やぶそばの暖簾に加わった際、藪本家の堀田定次郎が「藪」と「伊豆本」の「伊豆」をとって「藪伊豆」と名付け、藪の暖簾の直系の分店になったといいます。

ただし、今の日本橋3丁目に店を構えたのは明治ではありません。2013年に女将へ取材した記事は、京橋から今の場所へ移って17年と紹介しています。名前は明治から、今の店は平成から。そう分けて捉えると、昭和通りに近い今の店と長い歴史の関係が見えてくるでしょう。店へは日本橋駅茅場町駅から歩けます。

朝夕に石臼で挽き、その日のうちに打つ

そば粉は、店先の石挽き小屋で毎朝・毎夕の2回挽き、その日のうちに打ちます。配合は、そば粉8に小麦粉2の「二八」。石臼には、粗く気泡を多く含み熱を吸収する「蟻巣(ありす)石」を使い、少しずつ回して粉やけを防ぎながら、そばの甘皮まで挽き込むのが店の説明です。

だしはサバ節とカツオ節を6種類、独自に配合し、毎朝大釜で取ります。「出汁は大きく取れ」という昔からの言い伝えに沿った仕事です。

日本橋トピック♪小さん一門の落語会から続く座敷の寄席

そば店で落語を聞く催しは、京橋時代にさかのぼります。2013年の取材で女将は、京橋の店の3階座敷で五代目柳家小さんが一門の落語会を開いていたと振り返っています。移転後の店でも3階の座敷を会場に寄席が続き、小さんの孫・柳家花緑による「落語とそばの会」は2026年8月に第203回を数えました。落語の後には、せいろそばや玉子焼きを味わう「おアトもよろしくセット」も用意されています。

薮伊豆総本店に関するよくある質問

「薮伊豆」と「藪伊豆」、どちらの字が正しいのですか?
公式サイトの店名表記は「薮伊豆総本店」です。店名の由来を記した「薮伊豆由来記」の紹介や公式ブログの見出しでは「藪」の字も使われており、どちらも同じ店を指しています。
薮伊豆総本店は一人でも利用できますか?
公式サイトは、1階のテーブル席を、さっと食べたい人や一人での食事にも使える席として案内しています。ほかに掘りごたつ席や、ふすまで仕切る個室もあります。

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