東京市道路元標とは
東京市道路元標とは、1911年に竣工した日本橋の橋面中央に設けられた、旧東京市の道路の起点を示す標識です。1967年の都電廃止に伴い、橋の北西詰に移設されました。日本橋とともに、国の重要文化財の附指定を受けています。
現在の「日本国道路元標」とは別のもの
日本橋の中央に埋め込まれている金属板は、1972年に設置された「日本国道路元標」です。東京市道路元標は北西側の元標の広場で見られる柱状の旧元標であり、両者は位置も姿も異なります。さらに元標の広場には、現在の日本国道路元標の複製と説明板も設置されています。橋上の日本国道路元標と、北西詰の東京市道路元標を見比べれば、五街道の起点から近代の国道へ続く日本橋の役割が見えてくるでしょう。
道路史を伝える文化財
文化庁の国指定文化財等データベースでは、1999年に重要文化財となった日本橋に、「東京市道路元標」1基が付属する文化財として登録されています。所有者は国(国土交通省)です。指定上の名称は「附」で、橋本体との関係を切り離さずに記録するかたち。橋本体だけでなく、橋上交通の歴史を伝える元標も一体で保存されていることが分かります。
日本橋トピック♪道路元標は都電の架線柱でもあった
東京市道路元標は、距離の基準を示す標識だけではありません。日本橋を走る都電の架線を支える柱も兼ねていました。都電の廃止を機に移設された経緯は、道路と路面電車が同じ橋上空間を使っていた時代を伝えています。
関連用語
東京市道路元標に関するよくある質問
- 元標の広場にある平らな道路元標は本物ですか?
- 広場の平らな道路元標は、橋の中央にある日本国道路元標の複製です。同じ北西詰で、柱状の東京市道路元標と見比べられます。
- 東京市道路元標は重要文化財に数えられますか?
- 数えられます。単独の指定ではなく、重要文化財「日本橋」に付属する「附」として1基が登録されています。

