坂本町とは
坂本町とは、中央区公式の文化財説明で「現在の日本橋兜町」に重なる旧町名として確認できる地名です。今の地図だけでは見えにくい名前ですが、奉納物の銘文を通じて町の記憶が残るところが面白い用語です。
日本橋兜町に重なる旧町名
中央区公式の文化財解説では、坂本町は山王御旅所の西側に位置し、現在の日本橋兜町にあたる町として説明されています。つまり坂本町は、金融街として知られる日本橋兜町の奥にある、もう一つの地名の記憶。
この文化財の銘文によれば、天保12年(1841年)4月に坂本町の有志が天水鉢を奉納しました。天水鉢は、防火用の雨水をためる実用的な器でもあり、寺社への奉納物でもあります。防火と信仰が近かった江戸の町を考えるきっかけになるでしょう。
旧町名は、町名表示だけで追うと見失いやすいものです。しかし石や金属に刻まれた銘文を読むと、奉納年月や世話人の名から、誰がその地域を支えていたかが見えてきます。坂本町は、兜町を歴史の側から眺めるための入口です。
日本橋トピック♪町名は消えても、天水鉢の銘文に残る
坂本町の名は、天保12年(1841年)に奉納された天水鉢の銘文から確認できます。地図上の町名が変わっても、奉納した人びとの町名が文化財に刻まれて残る。街歩きで見かける古い文字は、旧町名を読む小さな入口になります。
坂本町に関するよくある質問
- 坂本町を知ると兜町の見方はどう変わりますか?
- 証券街としての顔だけでなく、江戸期の町人や奉納文化の層を重ねて見られます。兜町を金融の街だけで終わらせない補助線になります。
- 旧町名を調べるときに気をつけることは?
- 現在の住所名と同じとは限らない点です。文化財説明や銘文に出てくる旧町名は、現在の地名へ置き換えて読み直す必要があります。

