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大伝馬町八雲神社鉄製天水桶とは

大伝馬町八雲神社鉄製天水桶とは、神田明神境内の大伝馬町八雲神社鳥居脇に置かれた、鋳鉄製の天水桶一対です。千代田区指定有形民俗文化財で、江戸の日本橋で商いをした人々と神社の結び付きを伝えています。

火への備えを形にした奉納品

天水桶は、防火用水などに使う雨水をためる道具。この一対は、深川大島の鋳物師・太田近江大掾藤原正次が制作し、太物問屋仲間が天保10年(1839年)6月に奉納しました。太物問屋とは、反物などの流通を担った商人たちを指します。

大伝馬町八雲神社の運営費用を後に太物問屋仲間が担ったため、桶には大伝馬町と問屋仲間の名が刻まれました。単なる水ためではなく、町と商人が神社を支えた記録でもあります。

奉納者の背景を地域史側から追うなら、日本橋大伝馬町に加え、木綿店大江戸問屋祭りが、織物と問屋街への入り口になります。ただし、現在の催事と1839年当時の問屋仲間は同じ制度ではありません。

日本橋トピック♪実用品にも江戸の意匠

天水桶の口縁には「巴」が連なる文様があり、石の台座は蓮の花びらを思わせる形です。防火用の実用品にも目で楽しめる装飾が施されているため、桶だけでなく足元まで眺めてみてください。

大伝馬町八雲神社鉄製天水桶に関するよくある質問

大伝馬町八雲神社鉄製天水桶が文化財に指定されたのはいつですか?
2004年(平成16年)4月1日に、千代田区指定有形民俗文化財となりました。1839年の制作・奉納とは別の年月です。
小舟町八雲神社の天水桶とは何が違いますか?
大伝馬町の一対は、太物問屋仲間が1839年に奉納しました。小舟町の一対は魚問屋仲間の商人が1811年に奉納し、一方が1857年に再建されています。

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