榑正町とは
榑正町とは、現在の中央区日本橋三丁目にあった、江戸時代から続く歴史地名です。
江戸城修築の榑木置場に由来
榑正町は箔屋町の東続きにありました。町の形は、東西の街路を挟む両側町。町名は、慶長年間(1596〜1615年)の江戸城修築時に榑木の置場があったことに由来するとされています。材木に関わる町の役割が、そのまま難読の地名に残った例といえるでしょう。
国立国会図書館所蔵の江戸切絵図を用いた江戸マップには「クレ正丁」と記されています。中央区立図書館の町名変遷表では、榑正町はのちに、橋と同じ名を持つ旧町名の日本橋江戸橋へまとめられ、現在の日本橋へつながり、現行住所では日本橋三丁目の一部です。
日本橋トピック♪紅屋「伊勢半」も移ってきた町
伊勢半グループの公式沿革には、紅屋「伊勢半」が箱崎町から榑正町へ移り、その後、1905年頃に本所の若宮町へ移転したことが記されています。現存企業の移転歴にも、難読の旧町名が残る好例といえるでしょう。
関連用語
榑正町に関するよくある質問
- 榑正町は何と読みますか?
- 「くれまさちょう」と読みます。江戸切絵図では「クレ正丁」と記された例もあり、中央区立図書館の町名変遷表でも同じ読みを確認できます。
- 榑木とはどのような木材ですか?
- ヒノキやサワラなどから作った板材で、古くは壁の心材、近世には屋根板材に使われました。榑正町は、江戸城修築時にこの榑木の置場があったことに由来するとされています。

