寳生辨財天とは
寳生辨財天とは、水天宮の境内にまつられる辨財天で、日本橋七福神めぐりでは弁財天として参拝される社です。読みは「ほうしょうべんざいてん」。安産・子授けで知られる水天宮の中にありながら、芸能、学業、財福などを願う参拝先として親しまれています。
水天宮境内での位置づけ
水天宮公式によると、江戸の頃、有馬家上屋敷内には市杵島姫神も祀られていました。第九代藩主の有馬頼徳が寳生流能楽の技を競う際、辨財天に願をかけて勝利したという話も伝わります。ここで大切なのは、水天宮そのもののご祭神と、境内の寳生辨財天は分けて考えること。安産祈願の水天宮、芸事や財福を願う寳生辨財天、という補助線を引くと分かりやすいでしょう。
公式ページでは、寳生辨財天の像は八本の腕を持つ八臂姿と説明されています。手には弓矢や宝刀、斧などの武器、鍵、宝珠を持ち、台座には蛇と十五童子が従う構成です。日本橋七福神で水天宮を訪れる時は、社殿だけを見て終わらず、境内のどの神さまを拝んでいるのかまで意識すると、街歩きの解像度が上がります。
小網神社の弁財天との違い
日本橋七福神には、弁財天を担う社が水天宮と小網神社の2つあります。水天宮では寳生辨財天、小網神社では萬福舟乗辨財天が参拝対象です。同じ弁財天でも、寳生辨財天は水天宮境内の歴史や有馬家の信仰と結びつき、小網神社は銭洗いの印象が強い社。どちらが正しいという話ではなく、同じ七福神の中で違う表情を持つ弁財天として眺めると、回遊がぐっと楽しくなります。
日本橋トピック♪扉が開くのは毎月5日と巳の日
寳生辨財天は、毎月5日と巳の日に扉が開き、ご神像を拝観できると水天宮公式が案内しています。5日は水天宮のご縁日として江戸期から意味を持つ日で、巳の日は辨財天の神使とされる蛇にちなむ日。12日に一度めぐる巳の日と、毎月5日という二つのリズムを知っておくと、水天宮の参拝が単なる立ち寄りから小さな発見に変わります。
寳生辨財天に関するよくある質問
- 日本橋七福神に弁財天が2社あるのは間違いですか?
- 間違いではありません。日本橋七福神では、水天宮と小網神社の両方で弁財天にお参りする形になっています。
- 巳の日は寳生辨財天とどう関係しますか?
- 巳は蛇を表し、蛇は辨財天のお使いとされます。そのため巳の日は、寳生辨財天を意識して参拝する人が多い日です。
