日本橋南詰盛況乃圖とは

日本橋南詰盛況乃圖とは、画家の山口晃(やまぐちあきら)さんが手がけた、東京メトロ銀座線日本橋駅にある大きなステンドグラスのパブリックアート(公共空間に置かれた美術作品)です。読みは「にほんばしみなみづめせいきょうのず」。「南詰(みなみづめ)」は、橋の南のたもとを指す言葉です。

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江戸から現代までを一枚に描く

描かれているのは、商業の街として栄えてきた日本橋南詰のにぎわい。おもしろいのは、一つの時代ではなく、江戸から現代までの時間をひとつの画面に混ぜ込んでいるところです。江戸時代の屋敷や木造の日本橋、その上を走る首都高速道路、まわりの高層ビル群まで、それぞれの時代を象徴する建物が細かく描き込まれています。

大きさは縦約2.1m×横約6m。LEDを内蔵したステンドグラスで、地下通路をゆく人の目を楽しませています。

髙島屋が寄贈した「今の名所絵」

この作品は2021年7月1日に公開されました。株式会社髙島屋が東京メトロに寄贈したもので、企画・制作は公益財団法人日本交通文化協会が担っています。山口さんが原画を約3年かけて描き上げ、それをステンドグラスへと仕上げました。

古めかしい題名から昔の浮世絵を思い浮かべるかもしれませんが、これは新しい時代に生まれた作品です。昔の名所絵のような細やかな筆づかいで、首都高やビルといった「今の日本橋」までを描き込むのが、山口さんならではの作風といえるでしょう。日本橋駅で乗り換えるとき、B1出口付近で少し足を止めてみてください。

Topic色ガラスを組むだけじゃない、一片ずつ絵を焼き付けた手仕事

山口さんの細密な原画をステンドグラスにするため、職人たちは使ったほぼすべてのガラス片に専用の絵具で絵を描き、窯で焼き付ける「絵付け(えつけ)」を施しました。色のついたガラスを切って組み合わせる一般的なステンドグラスとは違い、絵そのものをガラスに焼き込んでいるのです。手がけたのは熱海の「クレアーレ熱海ゆがわら工房」の職人6人で、制作にはおよそ1年。通路でつい通り過ぎてしまう一枚ですが、近づくと一軒一軒の建物まで描き分けられているのが分かります。

日本橋南詰盛況乃圖に関するよくある質問

「日本橋南詰」とはどこのことですか?
日本橋の南側のたもと一帯を指します。髙島屋や東京駅に近い側で、作品はこの界隈が商業の街としてにぎわう姿を描いています。
なぜ髙島屋がこの作品を寄贈したのですか?
髙島屋が東京メトロに寄贈した作品です。描かれている日本橋南詰は、髙島屋が店を構える一帯でもあります。
どこへ行けば実物を見られますか?
東京メトロ銀座線日本橋駅のB1出口付近に設置されています。地下通路を通る人が眺められる場所です。

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