寛保沽券図とは

寛保沽券図とは、江戸時代の町屋敷の地割や所有関係、土地の価格にあたる情報を記した、中央区の区民有形文化財です。日本橋以北の町々を、地図と土地台帳を重ねたように読める古文書です。

日本橋以北の町を知る手がかり

中央区の文化財情報では、種別は区民有形文化財の古文書・古記録、所在地は新富一丁目13番14号の郷土資料館、員数は16舗。内訳は寛保4年(1744年)が8舗、天保13年(1842年)が1舗、年代不詳が7舗。

沽券図には、地主、家守、坪数、沽券金高、小間高のほか、道幅、川、堀、橋、井戸などの記載があります。土地の境界だけでなく、町の使われ方まで分かるため、旧町名と街並みのずれを考える補助線として使える資料です。

中央区の解説では、大伝馬町小伝馬町長谷川町小舟町など、日本橋以北の町名を確認できるとのこと。日本橋の旧町名を読むとき、寛保沽券図は名前だけでなく土地の形までたどれる資料といえるでしょう。

日本橋トピック♪「沽券にかかわる」の沽券は、土地の証文から来ている

中央区の解説では、沽券はもともと土地などの売買証文を指し、そこから人の価値や体面の意味にも広がったと説明されています。普段の言い回しに残る言葉が、江戸の土地資料につながっている点は小さな発見でしょう。

寛保沽券図に関するよくある質問

寛保沽券図では何が分かりますか?
江戸時代の町屋敷について、土地の区画、持ち主、管理者、価格にあたる情報などを読むことができます。旧町名と土地の形を結びつける資料です。
宝永七年の通二丁目沽券図写とはどう違いますか?
宝永七年の通二丁目沽券図写は日本橋の大通り沿いの一町に焦点を当てた資料です。寛保沽券図は16舗のまとまりとして、日本橋以北の複数の町を読む手がかりになります。

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