こんにちは!
とーんと♡日本橋編集部です。
いきなりですが、日本橋の人形町に「正一位橘稲荷神社」が鎮座しているのをご存じでしょうか?
規模感はとても小さく、ブロック塀で囲われているのが特徴です。
この「正一位」とついた社名はほかの地域でもよく見られますが、どういった意味が込められているのか、なんだか気になりますよね…。
そこで今回は、正一位橘稲荷神社の正一位とはなにか調べてみたので、興味のある方はぜひご覧ください!
正一位橘稲荷神社について
引用元:猫の足あと
正一位橘稲荷神社は、日本橋の人形町に鎮座しています。
人形駅から徒歩約1分で到着するのですが、ブロック塀で囲われているため見逃している方も多いのではないでしょうか…?
鳥居をくぐると一対の狛狐や小さな祠があり、非常にコンパクトな神社です!
江戸時代、ここ一帯は新和泉町といわれ、将軍に仕えていた医師・「岡本玄冶(おかもとげんや)」の屋敷があったといいます。
正一位橘稲荷神社はもともと御殿山に鎮座していましたが、その後江戸城内へ遷座し、さらに玄冶に賜わってこの地へ遷座されました。
社名の「橘」は、岡本家の元性が由来となっているそうです。
また、現在の正一位橘稲荷神社は、老朽化による倒壊防止のため平成2年に再建されたものになります。
正一位橘稲荷神社のご祭神は言わずと知れた、稲荷神社の主宰神・「倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)」です!
五穀豊穣や商売繁盛、金運向上、家内安全などのご利益があるといわれています。
- 住所:東京都中央区日本橋人形町3丁目8-6
- アクセス:人形町駅より徒歩約1分
橘稲荷神社につく正一位とはなにか
では、橘稲荷神社につく正一位とは何を意味しているのでしょうか…?
さっそく解説していきます!
「正一位(しょういちい)」は、神階において最高位であることを指しています。
神階とは神に贈られる位階のことで、人物に対して贈られる位階と同じ仕組みです。
たとえば人物の場合、大きな功績を残した者に位階が贈られるのですが、その中でも徳川家康や織田信長、豊臣秀吉などが正一位として認められています。
奈良時代中期以降、この位階は人物だけでなく、神様にも区別なく与えられるようになりました。
神階は正六位から正一位までの15階、人物に対しての位階はなんと30階もあるのだとか…!
この「正一位」を冠した社名、実は日本各地に存在します!
そのうちの多くが「稲荷大神」を祀っている神社です。
たとえば…
今回ご紹介した「正一位橘稲荷神社」のほか、日本橋兜町に鎮座する「正一位鳥居稲荷神社」や、台東区東上野に鎮座する「正一位地護稲荷神社」などがあります。
これは、稲荷神社の総本社である京都の「伏見稲荷大社」が正一位として認められているからです。
のちに、第82代天皇である後鳥羽天皇が「分霊を祀る神社も正一位と名乗ってよい」と許可を出しました。
これにより、規模の大小に関係なく、「正一位」と称した稲荷神社が多く存在するようになったというわけなんですね!
日本橋 橘稲荷神社のまとめ
今回は、日本橋に鎮座する正一位橘神社の基本情報や、正一位とは何を意味しているのかについて解説しました!
正一位とは、神階における最高位のことを指しており、日本各地には正一位として認められた神社が多く存在します。
そのうちのひとつが、およそ3万社もあるといわれる稲荷神社です!
「正一位」と冠した社名は、今回ご紹介した人形町の橘稲荷神社をはじめ、日本橋兜町に鎮座する鳥居稲荷神社などがあります。
新たな一面を知ったうえで、稲荷神社を参拝するのも楽しいかもしれませんね♪
人形町の近くへお越しの際は、ぜひ正一位橘稲荷神社に足を運んでみてください!
日本橋人形町には、正一位橘稲荷神社のほかにも、稲荷大神を祀っている「末廣神社」と「茶ノ木神社」があります。
正一位橘稲荷神社から末廣神社まで徒歩約3分、茶ノ木神社までは徒歩約6分なので、あわせて参拝してみてはいかがでしょうか?興味のある方は以下の記事でアクセス情報などを参考にしてみてください!