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東京景色写真版 日本銀行新築とは

東京景色写真版 日本銀行新築とは、江木商店が明治26年(1893年)ごろに刊行した写真集『東京景色写真版』に収められた、日本銀行の建築工事を写した古写真です。読みは「とうきょうけしきしゃしんばん にっぽんぎんこうしんちく」。刊年は書誌で「[明26?]」と推定表示されています。

資料名:東京景色写真版

掲載写真名:日本銀行新築

水辺越しに工事の様子を見る

手前の水面には荷を積んだ舟が並び、竿を持つ船頭の姿も見えます。左手は樹木の茂る石垣の岸。その向こう、家並みの奥に細い柱を組んだ工事の足場が立ち並んでいました。完成した建物の正面写真ではなく、水辺の運搬と工事現場を一つの画面に収めた記録として眺めると、この写真の特徴がつかめるでしょう。

英語のキャプションは、場所を「HON-CHO」(本町)と記しています。中央区によると、日本橋本石町にある日本銀行本店本館は明治23年(1890年)に着工し、明治29年(1896年)に竣工しました。本書の推定刊年はその工事期間の途中にあたります。ただし、撮影日や撮影方向、工事の何段階目かまでは、写真名や刊行年からは決められません。

日本橋トピック♪「新築」は、完成ではなく工事中を指す言葉

原本16コマには、日本語で「日本銀行新築」、英語で「BUILDING-WORK OF NIHON-GINKO (BANK OF JAPAN), HON-CHO.」とあります。いまの感覚だと「新築の建物」=完成した建物と読んでしまいますが、英語の題はBUILDING-WORK=建築工事。つまりこの一枚は、まだ足場に囲まれていたころの日本銀行を写した記録です。完成した石造の姿を探しても写ってはいません。

東京景色写真版 日本銀行新築に関するよくある質問

「日本銀行新築」は完成後の建物写真ですか?
原本の英語キャプションは「BUILDING-WORK」と記しており、建築工事中の記録です。完成後の外観写真として扱うのは適切ではありません。
この写真から工事の完成年は分かりますか?
写真名と画像だけでは、撮影日や工事の具体的な段階、完成年までは確定できません。刊行年も書誌上の推定であり、撮影年とは区別が必要です。

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