東京開化三十六景 寿る賀街三井組とは
東京開化三十六景 寿る賀街三井組とは、三代歌川広重が明治前期の駿河町を描いた錦絵です。読みは「とうきょうかいかさんじゅうろっけい するがまちみついぐみ」。連作『東京開化三十六景』の一図で、三井組の和洋折衷建築を大きく取り上げています。
バルコニーの凧、その先に富士山と江戸城
画面中央にそびえるのは、鯱を載せた高い屋根と洋風の窓を組み合わせた建物です。旗竿には、白地に赤い稲妻形の帯を染めた旗。よく見ると、バルコニーに立つ男性が凧の糸を手にしていて、糸をたどると画面の左手に大小の凧が浮かんでいます。その先に小さく描かれるのが、富士山と江戸城です。
日本橋トピック♪駿河町に建った「為換バンク三井組」
日本銀行金融研究所貨幣博物館によると、駿河町の三井組の建物は二代清水喜助が設計し、明治7年(1874年)に完成、明治9年(1876年)には三井銀行になりました。海運橋の旧三井組ハウスとは別の建物です。洋館を描きながら、画面でいきいきしているのはそのバルコニーで凧を揚げる人たちです。できたばかりの洋館は、さっそく江戸から続く遊びの舞台にもなっていたのでしょう。
東京開化三十六景 寿る賀街三井組に関するよくある質問
- 作者の広重は、『名所江戸百景』を描いた広重ですか?
- 別人です。国立国会図書館の著者標目では、作者を三代歌川広重(1842〜1894年)としています。
- この錦絵の原本は、インターネットで見られますか?
- 国立国会図書館デジタルコレクションの『東京開化三十六景』第12画像で、原本を閲覧できます。

