東京風景 日本ばしとは
東京風景 日本ばしとは、織田一磨が1916年(大正5年)に制作した、石版画(リトグラフ)の連作『東京風景』の一作です。読みは「とうきょうふうけいにほんばし」。国立美術館の登録名は「『東京風景』より 日本ばし」で、所蔵は東京国立近代美術館です。
舟が並ぶ川岸と、二つのアーチの石橋
国立美術館が公開する画像では、手前の川岸に舟がびっしりと並び、画面の奥には二つのアーチを持つ石橋。右岸には瓦屋根の家並みと川沿いを歩く人、左岸には何階もある洋風の建物が並び、小さな丸屋根の塔ものぞきます。現在の日本橋も、明治44年(1911年)に完成した石造の二連アーチ橋です。
文化遺産オンラインの解説によると、織田は下絵から刷りまでを自ら手がける「自画自版」で、石版の連作『東京風景』を制作しました。題材は、近代化していく大都市の身近な風景。解説は、その描きぶりを「落ち着いた知的な品位」と表しています。
日本橋トピック♪震災で「記念的なもの」になった連作
同じ解説によれば、1923年(大正12年)の関東大震災で東京の市街は姿を一変し、織田自身も石版連作『東京風景』が「記念的なもの」になったと振り返っています。本作が描かれたのは震災の7年前。舟が並ぶ川岸と石橋の眺めは、震災前の川辺を伝える記録にもなりました。
東京風景 日本ばしに関するよくある質問
- 「東京風景 日本ばし」はどのような技法で作られましたか?
- リトグラフ(石版画)です。国立美術館の作品データでは、寸法は28.7×39.5cmで、右下に刷りによる書き込みと署名、年記があると記録されています。
- 連作『東京風景』には、ほかにも日本橋エリアを描いた作品がありますか?
- 国立美術館の作品一覧には、同じ連作の「小舟町河岸」も登録されています。

