TGビルディング本館(旧東京瓦斯ビルディング)(てぃーじーびるでぃんぐほんかんきゅうとうきょうがすびるでぃんぐ)とは
TGビルディング本館(旧東京瓦斯ビルディング)とは、八重洲1丁目にあった、昭和29年(1954年)竣工のモダニズム建築です。中央区の近代建築物調査100選に選ばれたビルでしたが、2023年に始まった解体工事で取り壊され、跡地を含む一帯では再開発ビルの建設が進んでいます。
水平線と「枠取り」で見せた外観
「端正な外観が目をひく、洗練されたモダニズム建築」。中央区はこのビルをそう紹介していました。外観の要素に挙げているのは、水平線を強調したデザインと、フレームによる枠取りの2つです。線と枠の組み立てそのものが、洗練された外観を生み出していました。
「呉服橋ビルディング」として竣工
東京ガスグループの不動産会社、東京ガス不動産の沿革は、1953年5月の「株式会社呉服橋ビルディング」設立から始まります。翌1954年9月に八重洲で竣工したのが「東京瓦斯ビルディング(呉服橋ビルディング)」。同社の70年の歩みは、このビルの名を冠した会社から数えられているわけです。解体工事は2023年5月に始まり、周辺のビルとともに取り壊されました。跡地を含む街区では、2024年11月19日に八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業の工事が始まり、地上44階建ての高層棟が計画されています。
日本橋トピック♪総工費の約半分が「設備」だった
中央区は、このビルが設備投資に総工費の約50%を使ったと記し、「当時最先端の技術を誇ったビル」と評価しています。設備とは、空調や電気など建物を動かす仕組みのこと。完成すれば外からはほとんど見えない部分に、工事費のおよそ半分が回された計算です。端正な外観の内側にこそ、昭和29年の最先端が詰まっていたのかもしれません。
TGビルディング本館(旧東京瓦斯ビルディング)に関するよくある質問
- 中央区のページには「今なお大切に使い続けられている」とありますが、今も建っていますか?
- 建っていません。その一文は、区内の近代建築物を平成23年から3年かけて調べた調査の当時の記述です。建物はその後の再開発で取り壊され、跡地を含む街区では新しい高層ビルの工事が進んでいます。

