天ざるとは
天ざるとは、冷たいざるそばに天ぷらを添えた料理で、日本橋室町の老舗そば店「室町砂場」が発祥を称することで知られています。
目次
天ざるは、日本橋室町で生まれたとされる
室町砂場は、明治2年(1869年)創業のそば店。天ざる、そして天もりの「元祖」を名乗っています。
冷たいそばに天ぷらを合わせる食べ方は、温かい天ぷらそばを夏でも食べやすくという工夫から生まれたと伝わります。元祖の天ざるは、そばの芯だけを挽いた更科粉を玉子でつないだもの。コシの強さと、ほのかな甘みが持ち味とされます。
天ざる・天もり・天ぷらそばはどう違う?
天ざると似た料理に、天もりや天ぷらそばがあります。基本の違いは、そばの盛り方と温度です。
天もりはもりそばに天ぷらを添えたもの、天ざるはそこに刻み海苔をのせたざるそばに天ぷらを合わせたものとされます。つまり海苔のあるなしが、天もりと天ざるの分かれ目。そば屋では古くから、刻み海苔をのせたざるのほうが、つゆも含めて少し格上の品として扱われてきました。いっぽう天ぷらそばは、温かいかけそばに天ぷらをのせた、別の一品です。
Topic「砂場」って、お店の名前じゃない?
そば屋の名前で見かける「砂場」。実はこれ、一軒の店名ではなく、江戸そばを代表する系統のひとつです。砂場・更科・藪は「江戸三大そば」と呼ばれ、それぞれのれんを継ぐ店が各地にあります。「砂場」という呼び名のおこりは、大阪城を築く頃に砂の置き場の近くにあったそば屋にさかのぼるとも伝わります。
関連用語
天ざるに関するよくある質問
- 天ざるはどうやって食べるのがよいですか?
- そばを冷たいつゆにつけ、天ぷらと交互に味わうのが一般的です。天ぷらをつゆにひたしてそばと合わせる食べ方も好まれます。
- そばの「更科」とはどんなものですか?
- そばの実の芯だけを挽いた、白っぽい更科粉で打つそばです。上品な甘みとコシが特徴とされ、室町砂場の元祖天ざるにも更科粉が使われています。
- そば屋の「砂場」とはどんなそばですか?
- 砂場は更科・藪と並ぶ江戸三大そばの系統のひとつで、のれんを継ぐ店が各地にあります。砂場の起源は大阪にさかのぼるともいわれます。
