用語 街・地名

大伝馬塩町とは

大伝馬塩町とは、江戸・明治期の記録に残る日本橋の旧町名で、現在の日本橋本町四丁目にあたる地域です。現行の日本橋大伝馬町とは別の町名で、住所としては使われません。

土地台帳のような古地図に残る町

中央区所蔵の寛保沽券図には、大伝馬塩町を含む日本橋以北の町々が描かれています。沽券図は、土地の広さや持ち主、管理者、売買価格まで記した、地籍図と土地台帳を合わせたような資料

東京都公文書館の1873年(明治6年)の地図にも町名が収録されています。名称の「塩」は、かつて塩問屋があったことや、塩の荷揚げに関係するとされますが、由来は一説として読みたいところです。

日本橋トピック♪伝馬町牢屋敷の表門はどちらを向いていた?

伝馬町牢屋敷の西側表門は、大伝馬塩町に面していました。旧町名の位置を知ると、十思公園や伝馬町牢屋敷跡の周辺が、江戸の町人地と牢屋敷の境目だったことを具体的に思い描けます。

大伝馬塩町に関するよくある質問

「沽券にかかわる」の沽券と寛保沽券図は関係がありますか?
同じ「沽券」という言葉です。もとは土地などの売買証文を指し、後に人の価値や品格、体面という意味にも使われるようになりました。
大伝馬塩町には別の呼び名がありましたか?
「岡附塩町」とも呼ばれました。近郷から青物を運んだ馬が、帰りに塩を積んだことと結び付ける説明が伝わっています。