日本橋蛎殻町とは
日本橋蛎殻町とは、東京都中央区にある町名で、読みは「かきがらちょう」。安産の神様として親しまれる水天宮が鎮座することで知られています。昔は牡蠣の殻が積もる海辺だったとも伝わる、日本橋でも指折りの難読地名です。
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「蛎殻町」という難しい名前の由来
中央区の説明によると、このあたりは昔、漁師が網を干す場所で、牡蠣の殻が積もった海浜だったらしいと伝わります。ただし、町名のはっきりした由来は分かっていません。「蛎殻(かきがら)」という字面から海辺の記憶は感じ取れるものの、断定はできない地名というわけです。
名前だけ見ると牡蠣の名産地のようにも思えますが、それを示す確かな記録があるわけではありません。あくまで「そう伝えられている」という距離感で受け止めておくとよいでしょう。
水天宮の門前町としてのにぎわい
今の蛎殻町を語るうえで欠かせないのが水天宮。安産や子授けの神様として全国に知られ、お参りの人が絶えません。この水天宮が蛎殻町にやってきたのは明治5年(1872年)のこと。それまでは久留米藩有馬家の屋敷の中で祀られていた神様が、一般の人もお参りできるようこの地へ移されました。
そのため蛎殻町は、古くから水天宮の門前町としてにぎわってきた町でもあります。お参りのついでに街を歩けば、下町らしい落ち着いた空気を味わえるはずです。
Topic蛎殻町はかつて「お米の値段」を決める街だった
明治のはじめ、蛎殻町には米を取引する「米穀取引所」が設けられました。ここは大阪の堂島と並ぶ米相場の中心地で、日本中の米の値段がこの街で動いたといわれます。安産の神様のイメージが強い蛎殻町ですが、かつては経済を左右する金融の街でもあったのです。穏やかな門前町の顔の裏に、そんな意外な歴史が隠れています。
日本橋蛎殻町に関するよくある質問
- 水天宮のお参りに「戌の日」がよいと言われるのはなぜですか?
- 犬はお産が軽いとされることにちなみ、十二日ごとに巡ってくる戌の日に安産を願う習わしがあるためです。戌の日は特に多くの参拝者でにぎわいます。
- 日本橋蛎殻町と日本橋人形町は同じ町ですか?
- 別々の町ですが、どちらも隣り合う下町で、水天宮や甘酒横丁を含む一帯としてまとめて歩かれることが多いエリアです。
