御題目供養塔とは
御題目供養塔とは、日本橋小伝馬町の身延別院境内にある、伝馬町牢屋敷跡の記憶と結びつく供養塔です。公式ページでは、獄で亡くなった霊を慰めるために建立されたものとして説明されています。
十思公園一帯の歴史を境内で受け止める塔
身延別院の境内案内によると、身延別院やその隣、十思公園一帯は江戸伝馬町の牢獄の跡地。幕末には蛮社の獄で蘭学者の高野長英が、安政の大獄では吉田松陰・橋本左内・頼三樹三郎らの志士が投獄され、志士たちはここで命を落としました。そうして獄で亡くなった人々の霊を慰めるために建てられたのが、この供養塔です。小伝馬町の重い記憶を、境内で受け止める存在といえるでしょう。
伝馬町牢屋敷跡という言葉だけだと、重い歴史が少し遠く感じられるかもしれません。けれど、身延別院の境内に供養塔があると知ると、十思公園と寺院が同じ歴史の上に立っていることが見えてくるでしょう。
日本橋トピック♪塔の文字は誰の手によるもの?
公式ページでは、御題目の文字は身延別院開山の文明院(新居)日薩上人の手になるものと説明されています。供養塔を見る時は、石そのものだけでなく、刻まれた文字が開山の人物へつながる点にも注目したいところです。
御題目供養塔に関するよくある質問
- 御題目供養塔と願満祖師は同じ意味の語ですか?
- 同じではありません。御題目供養塔は境内の供養塔、願満祖師は本堂内陣に安置される尊像の通称として分けて読むと整理しやすいでしょう。
- 御題目供養塔は資料名ですか、境内の見どころですか?
- 資料名ではなく、身延別院境内にある供養塔として読む語です。現地で見る対象であり、周辺の歴史を考えるきっかけにもなります。

