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FLOW‐流れ‐(フロー)とは

FLOW‐流れ‐とは、日本橋室町三井タワーの1階エントランスに設置された、漆芸家・田中信行による乾漆の立体作品です。2020年に制作され、生命のリズムと過去から未来へ続く時間を表しています。

漆の皮膜から生まれる立体

乾漆は、漆と麻布などを重ねて形をつくる日本の伝統的な造形技法です。木や石の塊を削る彫刻とは異なり、薄い層を重ねて立体の表面を育てるような考え方が特徴。田中信行は漆の皮膜としての性質に注目し、乾漆による立体作品を制作してきました。

FLOW‐流れ‐では、滑らかな曲面が連なり、目で形を追う動きそのものが流れを感じさせます。漆の物質性から生命の根源を見つめてきた田中信行の作品らしく、生命のリズムや過去・現在・未来のつながりを感じさせます。漆という歴史ある素材と技法を使いながら、古い姿を再現するのではなく、未来へ向かう形を生み出しているのです。

室町の歴史と未来をつなぐ作品

設置場所の日本橋室町は、老舗や歴史的建築と新しい商業施設が隣り合う地域です。その玄関口にある作品を、単なる装飾ではなく、伝統を次の時代へ渡す「流れ」として見ると、題名と場所の関係がつかみやすくなるでしょう。作品を鑑賞する際は、施設利用者の通行を妨げないようにしましょう。

日本橋トピック♪乾漆は「漆の殻」から形をつくる

乾漆は、漆を塗った布などの層を重ねて立体を形づくる技法です。表面の皮膜そのものが形を支えるため、塊を削り出す彫刻とは成り立ちが異なります。「重ねて形にする」と知ってからFLOW‐流れ‐の曲面を見ると、漆の表情はどう変わって見えるでしょうか。

FLOW‐流れ‐に関するよくある質問

乾漆は木彫りと何が違いますか?
木の塊を削る木彫りに対し、乾漆は漆を塗った布などの層を重ねて形をつくります。FLOW‐流れ‐では、漆の皮膜から生まれる滑らかな曲面が見どころです。
作品名の「FLOW‐流れ‐」はどのように表記しますか?
作品名は、英字のFLOWと日本語の「流れ」をハイフンで挟んだ「FLOW‐流れ‐」で、読みは「フロー」です。

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