江戸日本橋ヨリ富士ヲ見ル図とは
江戸日本橋ヨリ富士ヲ見ル図とは、渓斎英泉が江戸の日本橋越しに富士山を望む景観を描いた錦絵です。読みは「えどにほんばしよりふじをみるず」。「英泉江戸名所」と呼ばれる錦絵揃物の一枚です。
西洋風の枠から日本橋を眺める
国立国会図書館の公開画像では、日本橋川に架かる橋、行き交う船、川沿いの蔵が細かく描かれ、その奥に富士山が大きく立ち上がります。画面を囲むのは、アルファベットを思わせる文字と幾何学的な外枠です。江戸の名所を描きながら、西洋風の装飾や遠近感を組み合わせた点に、この作品ならではの趣があります。五街道の起点として知られた日本橋を、川、町並み、山まで広く見渡す構図として捉えると、橋上の往来を主役にする作品との違いも感じやすいでしょう。
日本橋トピック♪外枠にVOCの印が潜む
国立国会図書館の電子展示会は、外枠にアルファベットとオランダ東インド会社のVOCを組み合わせた印があると解説しています。山並みの陰影や雲にも西洋風の表現が見られ、江戸の名所絵に異国趣味が取り込まれた一例です。
江戸日本橋ヨリ富士ヲ見ル図に関するよくある質問
- 同じ揃物では日本橋以外にどこが画題になりましたか?
- 渓斎英泉は「英泉江戸名所」で、隅田川や浅草寺なども画題にしました。
- 作品画像はオンラインで閲覧できますか?
- 国立国会図書館デジタルコレクションが画像をインターネット公開しています。

