第2井上ビルとは
第2井上ビルとは、日本橋茅場町2丁目の亀島川沿いにある、昭和2年(1927年)竣工のビルです。中央区の近代建築物調査が、霊岸橋から川とともによく望める「歴史的ランドマーク」と紹介するビルで、2026年9月時点でもテナントが入っています。
モダンな外観に、緑の瓦庇
中央区は外観を「モダニズム風の外観ながら、柱型と緑の瓦庇が特徴的」と説明しています。柱型は壁から柱の形を浮き出させた部分、瓦庇は瓦でふいた庇のこと。すっきりした洋風のビルに、瓦という和の素材を組み合わせたところが見どころでしょう。中央区観光協会の特派員ブログによれば、鉄筋コンクリート造の地上4階・地下1階で、階段や各階の廊下には竣工当時からのタイルが残ります。
「塚本ビル」から、万年筆会社の本社を経て
ビルを所有する井上商事の社長に取材した特派員ブログによると、完成当初の名前は「塚本ビル」だったとか。戦後の1952年から1978年まではセーラー万年筆の本社ビルとして使われ、その後、取り壊されかけていたところを井上商事が取得しました。1989年に竣工当初の外観や内装を生かした大規模なリニューアルが行われ、中央区が「個性あるテナントが入居する人気ビルとなったリノベーションの好例」と評価するのは、この改修を経た姿です。
日本橋トピック♪ドラマでは、よく弁護士事務所になるビル
同じ取材記事によると、第2井上ビルは1989年の改装以降、ドラマや映画のロケ地として注目され、とくに弁護士事務所として登場することが多いそうです。2019年放送のドラマ『まだ結婚できない男』では、吉田羊さんが演じた弁護士の事務所として使われました。2002年のドラマ『サイコドクター 楷恭介』は主人公のクリニックがこのビルに入る設定で、窓を開けて亀島川を眺める場面も撮られています。昭和2年のビルが、画面の中では現代の仕事場として生きているといえるでしょう。
第2井上ビルに関するよくある質問
- 第2井上ビルの外観は、どこから眺めるとよいですか?
- 中央区は、霊岸橋から亀島川とともによく望めるビルと紹介しています。テナントが入る民間のビルなので、敷地には立ち入らず、橋や通りから眺めるのが基本です。

