日本橋 麒麟の翼の意味|なぜ東野圭吾原作のロケ地に日本橋が?

こんにちは!とーんと♡日本橋編集部です。
日本橋を歩いていると、ふと橋の中央に鎮座する、迫力ある青銅の像と目が合うことはありませんか?
荘厳な表情で街を見下ろすその姿、よく見ると背中には大きな「翼」が広がっています。
「日本橋の麒麟(きりん)像」。
2012年に公開された阿部寛さん主演の映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』の舞台として、その名を知った方も多いのではないでしょうか。
東野圭吾さんの傑作ミステリーの謎を解く鍵となったこの像には、実はこの場所が「日本の中心」であるがゆえの、ある特別な願いが込められています。
今回は、普段何気なく通り過ぎてしまうかもしれないこの「麒麟の翼」について、その深い意味やロケ地としての魅力、そして思わず誰かに話したくなる豆知識を、日本橋大好きな編集部がたっぷりとご紹介します。
ランチの待ち合わせや、休日の散策の合間に。
今度日本橋を訪れるときは、ぜひ少しだけ足を止めて、麒麟の背中を見上げてみてください。
この記事でわかること
- 日本橋の麒麟像に「翼」がある本当の理由
- 映画『麒麟の翼』や東野圭吾作品との深いつながり
- 写真映えする撮影スポットと周辺の観光情報
日本橋の象徴「麒麟の翼」とは?なぜ翼が生えているのか
まず、この「麒麟」という存在について少し整理しておきましょう。
映画のタイトルにもなっているとおり、物語の重要な鍵を握るのが、日本橋の中央柱に鎮座する「翼を持った麒麟像」です。

橋の中央部分、左右それぞれの柱に2体ずつ(計4体)設置されており、今にも空へ飛び立ちそうな躍動感にあふれています。
映画の中でも、阿部寛さん演じる加賀恭一郎がこの像を見上げるシーンが印象的に描かれており、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
【結論】翼の意味は日本の「道路の起点」から飛び立つため
本来、伝説上の生物である麒麟には翼がありません。
それなのになぜ、日本橋の麒麟には大きな翼が生えているのでしょうか。
その答えは、日本橋という場所が持つ「日本の道路の起点」という役割にあります。
麒麟に翼がある理由
日本橋は五街道(東海道・中山道・甲州街道・日光街道・奥州街道)の起点です。
ここから日本全国へ、そして世界へと羽ばたいていけるようにとの願いを込めて、「飛び立つ=翼」というイメージが加えられました。
関連記事:五街道が日本橋起点となっている理由はなぜか【簡単にわかりやすく】
関連記事:日本橋五街道とは?歴史や各街道の特徴を解説します!
この像が作られたのは、現在の石造りの橋が完成した明治44年(1911年)。
近代化が進む東京の繁栄と、ここから人々が夢を持って出発することを祈願してデザインされたと言われています。
実際にその場に立つと、青銅の重厚感と細部まで作り込まれた筋肉の造形美に圧倒されます。
ただの装飾ではなく、先人たちの「未来への希望」が形になったものだと知ると、見え方が少し変わってきますよね。
中国神話との違い|本来の麒麟にはない「翼」のミステリー
「麒麟(きりん)」と聞くと、首の長い動物のキリンや、ビール缶のラベルを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もともと麒麟は中国神話に登場する空想上の霊獣で、「仁(愛)」を象徴する平和のシンボルです。
一般的な伝説の麒麟と、日本橋の麒麟には大きな違いがあります。
| 特徴 | 一般的な伝説の麒麟 | 日本橋の麒麟像 |
|---|---|---|
| 翼の有無 | なし(通常は走る姿) | あり(背中に大きな翼) |
| 意味合い | 平和、安定、平穏 | 飛躍、出発、繁栄 |
| 見た目 | 鹿の体、牛の尾、馬の蹄 | 龍に近い顔、筋肉質な体 |
このように、日本橋の麒麟は「和洋折衷」の独自デザインなのです。
伝統的な和の霊獣に、西洋的な「翼(グリフィンやペガサスのイメージ)」を組み合わせるという、明治時代の日本人らしい柔軟な発想が感じられます。
もし、もっと深く当時の日本橋の様子を知りたい方は、江戸時代の日本橋の歴史まとめ記事もあわせてご覧ください。
当時の賑わいを知ると、なぜここが「起点」として重要視されたのかがよくわかります。
1911年の架橋から見守る守護獣|繁栄への願いと歴史
現在の日本橋は、なんと20代目と言われています。
1603年に徳川家康が最初の橋を架けてから、火事や老朽化で何度も架け替えられてきました。
そして1911年、現在のルネサンス様式の石橋が完成します。
この時、橋の装飾を担当したのが、建築家の妻木頼黄(つまきよりなか)氏です。
100年以上もの間、関東大震災や東京大空襲をも耐え抜き、この場所で東京の変遷を見守り続けてきた麒麟像。
その体には、戦争中の焼夷弾の跡もかすかに残っていると言われています。
単なる映画のセットではなく、日本の近代史そのものを背負っている。
それが、日本橋の「麒麟の翼」が持つ本物の重みなのです。
なぜ東野圭吾原作のロケ地に日本橋が選ばれた?
映画『麒麟の翼』やドラマ『新参者』シリーズをご覧になった方なら、主人公・加賀恭一郎が日本橋の街を歩く姿が目に焼き付いているはずです。
では、なぜミステリー界の巨匠・東野圭吾さんは、この日本橋を舞台に選んだのでしょうか。
映画『麒麟の翼』とドラマ『新参者』|加賀恭一郎が歩いた街
そもそも東野圭吾さんの人気シリーズ「加賀恭一郎シリーズ」は、当初、主人公の刑事が練馬署に勤務していた設定でした。
しかし、彼が日本橋署へ異動になったことで、物語の舞台が一気に華やかで下町情緒あふれる日本橋・人形町エリアへと移ります。
「新参者」として街に溶け込み、人々の心の謎を解く。
そのコンセプトに、新旧の文化が混在し、人と人との繋がりが濃いこの街はぴったりだったのです。
映画『麒麟の翼』では、中井貴一さん演じる被害者が、刺された体を引きずってまで日本橋の麒麟像の下を目指します。
なぜ彼はそこまでして麒麟の元へ向かったのか?その答えこそが、映画の最大の感動ポイントであり、麒麟像が持つ「出発・再生」という意味と重なります。
実際にロケ地を巡る|阿部寛さんも見上げたアングルとは
映画ファンなら、一度は訪れたい「聖地巡礼」。
日本橋周辺には、劇中で登場したスポットが数多く点在しています。
ここが見どころ!ロケ地巡りポイント
- 日本橋 麒麟像の下
被害者が折り鶴を放ち、息絶えた場所。阿部寛さんが空を見上げたアングルで撮影するのが定番です。 - 水天宮(すいてんぐう)
ドラマ『新参者』で何度も登場。安産祈願で有名な神社ですが、物語の重要な鍵を握る場所でもあります。 - 人形町商店街
加賀刑事が並んでいたたい焼き屋(実際には「柳屋」がモデルと言われています)や、煎餅屋の雰囲気を感じられます。
特に水天宮は、麒麟像から徒歩圏内。
詳しいご利益や参拝方法は、日本橋水天宮(神社)のご利益やお守り情報の記事で予習していくのがおすすめです。
2025年も注目の日本橋エリア|大河ドラマや再開発で変わる街並み
日本橋は「歴史ある古い街」というだけではありません。
2025年現在、日本橋川沿いの再開発が進み、首都高地下化プロジェクトも進行中です。
空が広くなり、麒麟像がより一層輝いて見える日が来るのも、そう遠くはありません。
変わりゆく景色と変わらない麒麟像の対比も、今の時期だからこそ味わえる魅力の一つです。
麒麟像へのアクセスと周辺のおすすめ散策ルート
実際に麒麟像を見に行くための、具体的なアクセス情報をご紹介します。
迷わずたどり着けるよう、最寄り駅からの距離感をチェックしておきましょう。
最寄り駅からのアクセスと撮影のベストスポット
| 最寄り駅 | 出口・所要時間 |
|---|---|
| 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」 | B6出口より徒歩1分(一番近い!) |
| 東京メトロ東西線・銀座線「日本橋駅」 | B12出口より徒歩2分 |
| JR総武線快速「新日本橋駅」 | 徒歩5〜7分 |
【Q&A】日本橋・麒麟の翼に関するよくある質問
- Q日本橋の麒麟像に翼がある理由は何ですか?
- A
日本橋の麒麟像に翼がある理由は、ここが日本の道路の起点(ゼロ地点)であることから、「日本全国へ飛び立つ」という意味が込められているためです。
- Q映画『麒麟の翼』のロケ地はどこですか?
- A
映画『麒麟の翼』の主なロケ地は、日本橋の橋の上(麒麟像)、水天宮、人形町の甘酒横丁などです。特に麒麟像の下は、物語の重要なシーンで登場します。
- Q日本橋の麒麟像の作者は誰ですか?
- A
日本橋の麒麟像の原型制作は、彫刻家の渡辺長男(わたなべおさお)氏が担当しました。橋全体の意匠設計は建築家の妻木頼黄(つまきよりなか)氏によるものです。
麒麟の翼を見た後は|レトロな街並みとグルメを楽しむ
麒麟像を見学した後は、そのまま日本橋室町エリアや人形町方面へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
老舗の和菓子屋さんや、美味しい洋食屋さんがたくさんあります。
もし少し運気を上げたいなら、日本橋七福神巡りにチャレンジするのもおすすめです。
短時間で回れるコースもあるので、お散歩のついでにぴったりですよ。
【まとめ】日本橋の麒麟の翼を是非、立ち寄ったら見てみてください!

今回は、日本橋のシンボルであり、映画の舞台にもなった「麒麟の翼」について、その意味や魅力をご紹介しました。
記事のポイントまとめ
- 翼の意味:道路の起点から日本全国へ「飛び立つ」願いが込められている。
- 映画の舞台:東野圭吾『麒麟の翼』『新参者』の聖地としてファンに愛されている。
- 鑑賞のコツ:細部まで作り込まれた筋肉美や、同時に設置されている「獅子像」にも注目。
ただ通り過ぎるだけでは気づかない、深い歴史と物語がそこにあります。
「ここから何かが始まるんだな」という気持ちで麒麟像を見上げれば、きっと明日へのパワーをもらえるはずです。
日本橋にお越しの際は、ぜひ少し立ち止まって、その翼の迫力を体感してみてくださいね。
それでは、素敵な日本橋散策を!
