日本橋 高尾稲荷神社のご利益やアクセス情報【名前の由来は?】

花魁のイメージ

こんにちは!とーんと♡日本橋編集部です。

日本橋のオフィス街を歩いていると、ふと現れる不思議な空間に出会うことがあります。
今回ご紹介するのは、日本橋箱崎町のマンションの一角にひっそりと鎮座する「高尾稲荷神社(たかおいなりじんじゃ)」です。

実はこの神社、江戸吉原で最も有名だった遊女の「頭蓋骨」をご神体として祀っているという、少しドキッとするような伝説を持つ場所なんです。
「怖い場所なのかな?」と思われるかもしれませんが、実際は縁結びや美容、そして頭の悩みを持つ人々を優しく見守るパワースポットとして、知る人ぞ知る存在になっています。

2022年に建て替えられたばかりのモダンな社殿は、現代の日本橋の街並みに驚くほど馴染んでいます。
この記事では、高尾稲荷神社の名前の由来となった悲恋の物語から、女性に嬉しいご利益、そして迷わずにたどり着くためのアクセス情報まで、編集部が現地で確認した最新情報をお届けします。

ランチの後や仕事帰りに、ふらっと立ち寄れる日本橋のディープなスポットへご案内します!

この記事でわかること
・高尾稲荷神社の名前の由来と「高尾太夫」の伝説
・縁結びや美容など、女性に嬉しいご利益の詳細
・2022年の建て替え後の様子と、水天宮前駅からのアクセス

目次

日本橋の「高尾稲荷神社」とは?頭蓋骨を祀る伝説と歴史

高尾稲荷神社(たかおいなりじんじゃ)とは、日本橋箱崎町のマンションの一角に鎮座し、江戸時代の遊女「高尾太夫(たかおだゆう)」の頭蓋骨をご神体として祀る稲荷神社です。

日本橋箱崎町といえば、かつては倉庫街や金融の街として知られていましたが、現在はマンションが立ち並ぶ静かなエリアへと変化しています。
そんな日本橋箱崎町の歴史ある街並みの中に、高尾稲荷神社はひっそりと、しかし確かな存在感を放って佇んでいます。

名前の由来は遊女「二代目 高尾太夫」。悲劇と愛の物語

高尾稲荷神社の名前の由来は、ご祭神である「二代目 高尾太夫(たかおだゆう)」にあります。
「太夫」という称号は、吉原遊郭において最高位の遊女だけに許された名誉ある名前であり、その中でも二代目高尾太夫は、圧倒的な美貌と和歌や書道などの教養を兼ね備えた、別格の存在だったと伝えられています。

しかし、彼女の生涯は19歳という若さで幕を閉じました。
万治2年(1659年)、高尾太夫は仙台藩主・伊達綱宗に見初められ、高尾太夫の体重と同じ重さの金(現在の価値で数千万円以上)で身請けされたと言われています。

華やかなシンデレラストーリーに見えますが、実は高尾太夫には、修行時代から将来を誓い合った恋人・島田重三郎(因州鳥取の浪人)がいました。
一途な彼女は、大名からの求愛よりも恋人への操を立てようとしたため、隅田川の船上で吊るし斬りにされるという悲劇的な最期を遂げたのです。

この悲恋の物語は、後に「伊達騒動」などの題材としても語り継がれています。
より詳しい高尾太夫の伝説や歴史的な背景については、こちらの記事でも深掘りしていますので、歴史好きな方はぜひご覧ください。

社殿に頭蓋骨が?「実体の神霊」を祀る珍しい神社

高尾稲荷神社の最大の特徴は、ご祭神である高尾太夫の「頭蓋骨」そのものが社殿に安置されているという点です。
神道において、鏡や剣などを「依り代(よりしろ)」とすることは一般的ですが、実在した人物の遺骨(頭蓋骨)をご神体として祀るケースは全国的にも非常に珍しい事例です。

遺体が隅田川の北新堀(現在の日本橋箱崎町付近)に流れ着いた際、彼女の不幸な死を悼んだ地元の人々が手厚く葬り、社を建てて「高尾大明神」として祀ったのがはじまりだとされています。
「頭蓋骨」と聞くと少し怖いイメージを持つかもしれませんが、実際に現地を訪れると、そこには恐怖感はなく、悲運の女性を静かに守り続けてきた地元の方々の温かい想いが感じられます。

2022年に建て替え完了!マンション一体型のモダンな社殿

現在の高尾稲荷神社の社殿は、2022年(令和4年)5月に建て替えられたばかりの新しい姿です。
以前の社殿も風情がありましたが、再開発に伴いマンションと一体化した、現代的でスタイリッシュなデザインへと生まれ変わりました。

▼現在の高尾稲荷神社(2022年〜)

2022年に建て替えられた日本橋・高尾稲荷神社の現在の様子。鉄骨の鳥居が特徴的。
写真提供:高尾稲荷神社公式サイト

朱色の鳥居は鉄骨で造られており、直線的なデザインが背景のマンションと見事に調和しています。
「神社=木造」というイメージを覆すモダンな造りですが、不思議と日本橋の都会的な空気に馴染んでおり、通りがかる人々が足を止めて手を合わせる姿も見られます。

▼建て替え前の高尾稲荷神社

建て替え前の高尾稲荷神社の様子。木造の鳥居と古い社殿。
出典:気ままに江戸♪散歩・味・読書の記録

昔の姿と見比べると、その変化の大きさに驚かされますね。
しかし、形は変わっても「高尾太夫を大切に思う心」は、箱崎町の人々によってしっかりと受け継がれています。

ここがポイント!
・2022年にリニューアルされ、現在は非常に綺麗で参拝しやすい環境です。
・24時間いつでも参拝可能。夜のライトアップされた雰囲気も幻想的でおすすめです。

高尾稲荷神社の知られざるご利益と参拝の注目ポイント

高尾稲荷神社のご利益は、単なる「商売繁盛」だけではありません。
ご祭神が高尾太夫という女性であること、そして頭蓋骨を祀っていることから、特に「女性の願い」「頭にまつわる悩み」に強いパワースポットとして信仰されています。

女性の味方!縁結び・美容・頭の悩みに効く理由

才色兼備で名を馳せた高尾太夫にあやかり、参拝することで「美容」や「芸事の上達」のご利益があるとされています。
また、彼女が最期まで愛を貫いたことから、「縁結び」や「恋愛成就」を願う女性の参拝も絶えません。

そして、最も特徴的なのが「頭」に関するご利益です。

  • 頭痛や偏頭痛の解消
  • 薄毛や髪の悩みの改善
  • ノイローゼや精神的な疲れの癒やし
  • 学業成就(頭が良くなる)

これは、ご神体が「頭蓋骨」であることに由来しています。
かつて江戸時代には、櫛(くし)を使って祈願する作法もあったのだとか。

現在は櫛を使った作法は残っていませんが、仕事で頭を使いすぎて疲れている時や、悩み事があって頭が重い時に訪れると、不思議と心がスッと軽くなるような感覚を覚えます。
なお、高尾稲荷神社のユニークなご利益や昔の祈願方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

日本酒ファン必見!手水鉢に使われる銘酒「富久長」の秘密

参拝の際は、社殿の左手にある「手水鉢(ちょうずばち)」にも注目してください。
よく見ると、石ではなく「酒樽」が使われていることに気づくはずです。

この樽に書かれている「富久長(ふくちょう)」は、広島県の今田酒造本店が醸造する日本酒の銘柄です。
実はこのお酒、G7広島サミットでも振る舞われたほどの名酒なのですが、なぜ日本橋の神社にあるのでしょうか?

それは、水天宮前駅から徒歩圏内にある老舗酒屋「今田商店」のご本家が造っているお酒だからなんです。
地域のお店との温かい繋がりを感じられる、日本橋ならではのエピソードですね。

お守りや御朱印はある?参拝前に知っておきたい注意点

高尾稲荷神社には、お守りや御朱印はありません。
社務所(人が常駐する建物)はなく、社殿だけの小さな無人の神社だからです。

注意点
御朱印巡りを目的とされる方はご注意ください。しかし、24時間いつでも誰でも自由にお参りできる気軽さが、この神社の魅力でもあります。

高尾稲荷神社へのアクセスと周辺のおすすめ散策コース

水天宮前駅・茅場町駅からの行き方

高尾稲荷神社へのアクセスは、地下鉄の駅から徒歩圏内です。
大通りから少し入った場所にありますが、Googleマップを使えば迷わずたどり着けます。

住所〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町10-7
最寄駅半蔵門線「水天宮前駅」3番出口から徒歩7分
東西線/日比谷線「茅場町駅」4a出口から徒歩8分
駐車場なし(隣にコインパーキングあり)

▼高尾稲荷神社の周辺地図

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