日本橋で存在感を放つ麒麟像は、明治時代の有名な建築家がデザインした青銅の像です。
東野圭吾原作・阿部寛主演の映画「麒麟の翼」のロケ地としても知られています。
今回は、日本橋の麒麟像の意味や由来を、場所とともに解説します♪
日本橋のメインストリートで、東京駅からのアクセスも良いので、近くに行く予定の人は必見です!
日本橋の麒麟像とは
麒麟像は、中央区日本橋にかかる「日本橋」の中央部分に設けられた、照明灯の飾りです。
▼日本橋の麒麟像
照明灯の左右にあしらわれた2体の麒麟像は、金剛力士像のように一方が口を開けており、もう一方は口を閉じたデザインが特徴的。
動物園で会える首の長いキリンではなく、中国に伝わる想像上の聖獣である麒麟がモチーフなんだとか!
聖獣・麒麟は、身近なところだとキリンビールのラベルに描かれています。
日本橋の麒麟像は、映画「麒麟の翼」のロケ地にもなっており、阿部寛さんや新垣結衣さんなど豪華な俳優たちが訪れたそうです。
日本橋 麒麟の翼の意味|なぜ東野圭吾原作のロケ地に日本橋が?という記事も、あわせてお読みください♪
また麒麟像がある日本橋は、そのデザイン性や施工技術の高さから、1999年に国の重要文化財に指定されました。
五街道の出発点として、江戸時代から現在に至るまで、全国の人・もの・文化が集まる日本の中心地です。
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▼現在の日本橋
日本橋の両端には獅子像が佇んでおり、よく見ると東京都の紋章を抱えています!
この獅子像は、奈良県の手向山八幡宮にある狛犬や、ヨーロッパの盾を持つ獅子像を参考にして作られたそう。
日本橋の上に走るのは首都高、下に流れるのは日本橋川です。
以前に、日本橋クルーズの評判が凄い!予約方法やブラタモリの話などまとめてみましたという記事で紹介した日本橋クルーズの船着場も、日本橋のすぐ下にあります♪
麒麟像の意味や由来について
日本橋の麒麟像は翼が生えたデザインとなっていますが、麒麟には本来、翼はありません。
翼をデザインした理由は、麒麟像に「日本橋から飛び立つ」「橋と地域が躍進していけるように」という意味が込められているためなんだとか!
そんな日本橋の麒麟像が作られたのは明治時代、1911年のことです。
日本橋そのものは、江戸幕府が開かれた1603年に完成してから、何度も架け替えられてきました。
麒麟像は、1911年に日本橋を木造から石造りに架け替える際に、装飾としてデザインされたのです。
麒麟像をデザインしたのは、明治建築界の三大巨匠のひとりとされる「妻木 頼黄(つまき よりなか)」。
妻木頼黄は、横浜赤レンガ倉庫を設計した建築家としても知られています。
麒麟像の材料に青銅を使い、西洋と東洋をかけ合わせたデザインにしたそうです。
麒麟像の制作を担当したのは、東京美術学校。
原型製作には彫刻家の「渡辺 長男(わたなべ おさお)」、鋳造には渡辺長男の義父「岡崎 雪聲(おかざき せっせい)」が携わりました。
岡崎雪聲は彫刻家・鋳造師で、代表的な作品としては上野公園の西郷隆盛像が挙げられます。
そうそうたる人物が、日本橋のシンボルとなる麒麟像を作り上げたのです!
麒麟像の場所(アクセス)について
ここでは、日本橋の麒麟像の場所やアクセスについて、詳しく紹介します!
▼住所
東京都中央区日本橋室町1丁目8~日本橋1丁目1
▼周辺地図
日本橋の麒麟像へのアクセスは、東京メトロ銀座線/半蔵門線「三越前駅」のB5出口が最も近いです。
地上に出るとすぐに日本橋が目に入るので、迷わず辿り着けるでしょう♪
東京メトロ銀座線/東西線「日本橋駅」のB9b出口からは歩いて3分ほど、JR「東京駅」の日本橋口からも歩いて10分ほどでアクセスできます。
また、麒麟像がある日本橋の南北に伸びるのは中央通り。
レストランやカルチャーショップが揃うコレド室町や、デパ地下に美味しいお菓子屋さんがある日本橋三越など、大型商業が立ち並ぶメインストリートです。
▼日本橋から続く中央通り
淡路島の名産品を取り扱う「すもと館」をはじめ、福島県や三重県、新潟県など多くのアンテナショップも点在する通りなので、目的を決めずに歩いても楽しめますよ♪
まとめ
日本橋の麒麟像は、中国に伝わる想像上の聖獣・麒麟をモチーフにして、明治時代に作られた装飾品です。
制作には、名を馳せた建築家や彫刻家など、そうそうたるメンバーが携わっています。
「日本橋から飛び立つ」「橋と地域が躍進していけるように」という意味が込められている麒麟像は、翼が生えたオリジナルデザインです。
また麒麟像の近くには、【日本橋】たいめいけんといえばタンポポオムライス!1階と2階は全然違う?という記事で紹介した、たいめいけんがあります。
ランチも兼ねて、お出かけしてみてはいかがでしょうか♪
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!