繁乃鮨とは
繁乃鮨とは、東京都中央区日本橋本町にある、日本橋魚河岸の魚屋「高根屋」を前身とする江戸前鮨店です。魚の目利きを見込まれて宮中の神事に使う魚を納めてきた家が営み、親子で鮨の技を受け継いでいます。
魚問屋の家が開いた鮨店
公式サイトによると、前身の高根屋は日本橋魚河岸の魚屋です。2014年に二代目の佐久間司郎さんへ取材した記事では、父の佐久間始さんが江戸橋のたもとで魚問屋の高根屋を営み、1949年(昭和24年)に繁乃鮨を開いたと紹介されています。開店当時は戦後で食糧事情が厳しいなか、古くから宮中へ魚を納めていたことで、貴重な魚を仕入れられたそうです。
なお、公式サイトは鮨店の創業を「昭和初期」と表現しており、取材記事が伝える1949年の開店とは言い方が異なります。店はかつて江戸橋の角にあり、街の再開発に伴って、現在の日本橋本町1丁目の高根屋ビルへ移りました。ビル名の「高根屋」も、前身の魚屋と同じ名前。
宮中の神事に供える魚を納める
高根屋は魚を見る目を信頼されて宮内庁御用達を拝命し、毎日の神事に使う魚を納めていると公式サイトは説明しています。二代目によると、宮中では毎朝神事が行われ、鮮魚を三品供えるしきたりがあるそうです。納め先は、神事を行う神殿の賢所(かしこどころ)。
では、店は毎日魚を届けているのでしょうか。2014年の取材では、かつては毎日通っていたものの、当時は三代目の佐久間一郎さんが週2回ほど、鯛などを宮内庁へ納めに行っていると紹介されていました。
日本橋トピック♪「繁」の字は、鮨を握った職人の名から
店名の「繁」は、店を営む佐久間家の人の名ではありません。2014年の取材によると、開店当時、初代の佐久間始さんは主に仕入れを担当し、鮨を握っていたのは共同経営者で腕のよい鮨職人の大森繁雄さんでした。店名は、店に立つ大森さんの名前から一文字をとったものです。
繁乃鮨に関するよくある質問
- 「繁乃鮨」はどのように読みますか?
- 「しげのずし」と読みます。「繁乃寿司」という表記も見られますが、店の公式表記は「繁乃鮨」です。
- 繁乃鮨には一人でも入りやすいですか?
- 公式サイトはカウンター席とテーブル席のほか、4〜5人用の個室を1室案内しています。2014年の取材では、女性客も多く、女性一人でも入りやすい店として紹介されていました。

