湊橋とは
湊橋とは、東京都中央区を流れる日本橋川に架かる橋で、新川一丁目と、対岸の日本橋箱崎町を結んでいます。上流に茅場橋、下流に豊海橋。隅田川の河口にほど近い、川と川が出会うあたりに架かる橋です。橋の名は、かつてこの場所が「江戸湊(みなと)への入口」にあたったことに由来するとされています。
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江戸の昔から、震災復興を経て今へ
湊橋の歴史は古く、最初に架けられたのは1679年(延宝7年)と伝わります。江戸の早い時期から、この水路には橋が必要とされていたわけです。いまの橋は1928年(昭和3年)、関東大震災からの復興事業で架け替えられたもの。三つのアーチが連なる鉄筋コンクリートの橋で、ゆるやかな曲線が水辺によく映えます。
酒問屋でにぎわった「新川」の入口
橋の北側に広がる新川は、江戸時代に上方(関西)から船で運ばれてくる「下り酒」を扱う酒問屋が集まった街でした。川沿いには酒や醤油の蔵が立ち並び、船で運ばれた荷がここで揚げ降ろしされていたのです。いまもこの界隈には、酒や調味料にゆかりのある会社が残っています。
橋のたもとに立つと、ビルの谷間を抜けて隅田川へ向かう水の流れが見えます。江戸の物流を支えた「湊」のなごりを感じながら、川沿いをのんびり歩いてみてはいかがでしょう。
Topic橋の柱に隠れた「船」のレリーフ、誰のため?
湊橋の親柱(橋の四隅の太い柱)には、千石船(せんごくぶね)という大きな和船をかたどったレリーフが彫られています。面白いのは、その向きが橋を歩く人ではなく、川を行き来する船から見えるように付けられていること。じつはこのレリーフは1989年(平成元年)の整備事業で取り付けられたもので、かつて江戸湊として栄えた歴史にちなみ、水の上を行く人の目に留まるよう配されています。見上げるだけでは気づきにくい、川目線のしかけです。
関連用語
湊橋に関するよくある質問
- 湊橋の「湊」とはどういう意味ですか?
- 湊(みなと)は船が出入りする港のことです。この橋が江戸湊への入口にあたる位置にあったことから名付けられたとされ、隅田川の河口に近い水辺の歴史を映した名前です。
- 湊橋は青森県八戸市の湊橋と同じですか?
- いいえ、別の橋です。ここで紹介するのは東京都中央区の日本橋川に架かる湊橋で、八戸市の同名の橋とは関係ありません。
- 湊橋の近くに見どころはありますか?
- 上流の茅場橋、下流の豊海橋など日本橋川の橋が近くに連なります。北側の新川は江戸時代に酒問屋でにぎわった街で、川沿い散策に向いています。
