こんにちは!
とーんと♡日本橋編集部です。
突然ですが、人形町駅のそばに「橘稲荷神社(たちばないなりじんじゃ)」という小さな神社が鎮座しているのをご存じでしょうか。
神社にしては歩道上という類を見ない場所にあるため、なかには「なんでこんな場所に?」と疑問を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、人形町の橘稲荷神社とはどんな神社なのか、またなぜこの場所にあるのか調べてみました!
橘稲荷神社をご存じの方や、そうでない方も、ぜひ興味がありましたら最後まで目を通してみてくださいね♪
人形町にある橘稲荷神社とは
橘稲荷神社とは、人形町駅から徒歩約1分の場所に鎮座している神社です。
人形町駅から橘稲荷神社までの行き方
オフィス街へのほうへ進んでいくと、コンクリートの塀に囲まれた橘稲荷神社が見えてきます。
橘稲荷神社は稲荷社の系列にあたるので、言うまでもなく穀物の神様「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」がご祭神です。
主なご利益は、五穀豊穣・商売繁盛・金運向上・家内安全・病気平癒・交通安全・開運などといわれています。
さて、橘稲荷神社の鳥居をくぐってみますと、手前に一対の狛狐、その奥に小さな祠が鎮座しています。
左手の狛狐は、巻物を咥えているように見えますね。
祠の両側には水らしきものが置かれていますが、誰かがお供えしたものでしょうか…。
ちなみに稲荷神社にお供えする場合は、米・塩・水のほかに、酒や油揚げ、餅なども喜ばれるそうですよ!
参拝に行かれる際の参考にしてみてくださいね♪
橘稲荷神社なぜここにあるのか気になったので調べてみました
写真のとおり、橘稲荷神社は歩道の上に鎮座しているのが特徴。
周りにはビルやお店などがあり、規模感は非常にコンパクトな神社です。
なぜ、人々が行き交う道のど真ん中に鎮座しているのでしょうか。
境内に設置されている案内板には、橘稲荷神社の由緒について以下のように記されていました。
案内板によると、このあたりには元々、江戸初期に活躍していた医者「岡本玄冶(おかもとげんや)」の屋敷があり、一帯を「玄冶店」と呼んでいたそうです。
当稲荷社は創建時期こそ不明ですが、はじめは北品川の御殿山に鎮座していたといいます。
その後江戸城内へ遷座し、そして岡本玄冶が賜わってこの場所に遷されたと伝えられています。
つまり、当稲荷社は岡本玄冶の屋敷神であり、数百年にわたってこの場所で親しまれてきたというわけですね!
「橘稲荷神社」という社名は、岡本玄冶の元性が「橘」だったことから、この地(玄冶店)に移されて以降、現社名に改称されました。
ちなみに現在の橘稲荷神社は、老朽化によって平成2年の8月に再建されたものだということです。
一見、とても不思議な場所にある橘稲荷神社ですが、上記のような背景があることがわかりましたね。
近くを訪れる際は、ぜひ参拝してみてください♪
【橘稲荷神社】
住所:東京都中央区日本橋人形町3丁目8-6
アクセス:人形町駅より徒歩約1分
また、鳥居の額束(がくつか)に書かれている「正一位橘神社」の「正一位」とは、どういった意味なのか気になる方は、以下の記事もご覧になってみてください!
正一位橘稲荷神社(日本橋)の正一位とはなに?気になったので調べてみました
まとめ
人形町に鎮座する「橘稲荷神社」とは、食物をつかさどる神である「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」が祀られている神社です。
なぜ人々が行き交う道の真ん中に鎮座しているのかというと、元々このあたりには江戸初期の名医「岡本玄冶」の屋敷があり、江戸城内から遷されたことが由来といわれています。
商売繁盛や金運上昇、開運などさまざまなご利益があるとされているので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね♪
また、人形町にはビルの1階部分に拝殿がすっぽりと収まっている珍しい神社があります。
その名も「松島神社」といい、14柱もの神様が祀られていることで知られています。
ぜひこちらの記事も目を通していただき、近くを訪れる際は参拝してみてくださいね!