こんにちは!
とーんと♡日本橋編集部です。
着物に興味がある方の中には、「結城紬ってどんな着物?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
今回はそんな方に向けて、結城紬とは何か、魅力や特徴を簡単に解説いたします!
国の重要無形文化財にも指定されている結城紬ですので、興味のある方はぜひ最後まで目を通してみてくださいね♪
結城紬とは?|歴史と背景を簡単に解説

「結城紬(ゆうきつむぎ)」とは、茨城県結城市を中心に生産されている絹織物のこと。
奈良時代から存在する日本最古の絹織物として知られており、その技術は現代に至るまで代々受け継がれてきました。
当初は「あしぎぬ」と呼ばれていたそうですが、鎌倉時代に「結城紬」という名称が定着し、武士や公家の間で広く普及していったとされています。
結城紬は完成まで数ヶ月、長いと1年以上かかることがあります。
というのも、作業工程は20以上あり、そのすべてが手作業でおこなわれているためです。
作業工程の中に「糸つむぎ」「絣(かすり)くくり」「地機(じばた)織り」という伝統的な技法がありますが、これら3つは1956年に国の重要無形文化財に指定されています。
さらに2010年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されており、結城紬は日本を代表する絹織物の1つなんです!
なかでも「糸つむぎ」は、『つくし』や『おぼけ』と呼ばれる独自の道具を用いて糸を引き出す作業であり、世界でも例を見ない技法といわれています。
結城紬の魅力と特徴
結城紬の特徴としては、手作業で織られている点や真綿が使われている点などが挙げられます。
真綿とは、蚕の繭を煮て引き伸ばし、それをわた状に加工したものです。
これにより、ふんわりとした柔らかな手触りや抜群の保温性を実現しています。
寒い時期でも快適に着用できることから、秋冬用の着物として重宝され続けています。
また、真綿から1本ずつ紡いだ糸を使用して手作業で丁寧に織り上げているため、耐久性にも優れています。
その耐久性は『一生ものの着物』と称されるほどであり、適切にメンテナンスすれば数十年と長きにわたって着用することが可能です。
使えば使うほど風合いが深まり、経年変化を楽しむことができるのは結城紬の最大の魅力といえるでしょう♪
こうした手紡ぎ糸を使用して作られたものは「本場結城紬」と呼ばれ、希少価値が高いとされています。
一方で、結城紬の中には機械を用いて作られる「結城紬」もあり、本場結城紬に比べると価格が安く手に入りやすいのが特徴です。
「本場結城紬」と「結城紬」の見分け方ですが、購入の際は証紙に付いたマークをチェックしてみてください。
「本場結城紬」は証紙に『結』のマーク、「結城紬」は証紙に『紬』のマークが印刷されているので、簡単に見分けることができますよ!
まとめ
今回は、結城紬とは何か、魅力や特徴を簡単に解説いたしました!
昔ながらの技法を用いて織り上げる「結城紬」は、国内だけでなく、世界からも高く評価されている絹織物です。
『一生ものの着物』と称されているとおり、耐久性に優れ、長きにわたって着用できるのが大きな魅力です。
風合いの変化を楽しむのもまた、結城紬の醍醐味といえるのではないでしょうか♪
とーんと♡日本橋では、「日本三大紬」に関する記事も紹介しているので、興味のある方は以下のページも目を通してみてくださいね!
>>日本三大紬とは?結城紬・大島紬・牛首紬の特徴と歴史、魅力を解説<<
>>日本三大紬の比較|結城紬・大島紬・牛首紬の違いとは?<<